研究課題/領域番号 |
19K00770
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
長田 恵理 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (40581690)
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研究分担者 |
物井 尚子 (山賀尚子) 千葉大学, 教育学部, 教授 (70350527)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 省察 / 教師教育 |
研究実績の概要 |
2023年度は様々な状況から小学校現場と連携しての研究を行うことができなかった一方、以下の活動を行った。(1)海外の教員養成の現場として韓国の教員養成課程を持つ大学2校を訪問し、現状を探った。この研究については研究基盤となる國學院大學人間開発学部紀要『人間開発学研究』第15号において、研究ノート「韓国の初等学校英語教育における教員養成課程の展望と実態」として調査結果について記録した。(2)外国語指導教員の資質能力の一つとして異文化間理解能力がある。E-POSTLが作られたヨーロッパにおいて本研究者の知己がいるイタリアにて小中学校を訪問し、CLILの授業を見学、教材を収集した。(3)同じくイタリアにおいて開かれたイタリア応用言語学会において、複言語教育についての講演・発表を聞き、知見を収集することができた。(4)これまでの知見を活かし、小学校外国語科の補助教材作成において指導案例作成の協力をした(この指導案例を含めた冊子は2024年度、発行される予定である)。(4)指導法の授業において、学生同士のピアコメントを考慮に入れた省察を取り入れた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
在外研究とパンデミックの影響で最初の3年間に計画通りに研究を進めることができず、再再延長をすることとなった。様々な状況により、研究計画を修正することとなったため、「やや遅れている」とした。主な理由は以下の二点である。 ①校務に係る時間が以前よりも大幅に多くなり、研究に割く時間を十分に取ることができなかった。 ②小学校現場と連携して研究を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画にある、小学校現場との連携が様々な状況から困難であることがわかった。2024年度は、その代替として以下の計画を立てている。 ①教科書が改訂されたことから、改めて教科書分析を行う ②2023年度に異文化理解教育の一環として、教科教育に関する大学の授業で絵本を使った活動を行い、受講生が絵本使用についての考察を行った。このデータを質的に分析する ③8月に行われるAILA(応用言語学会)において、指導法の授業における学生同士のピアコメントが省察にどのように影響を与えるかについての研究成果を発表予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2024年度8月に海外での発表があるため、この使途のために翌年度に繰り越すこととした。
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