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2020 年度 実施状況報告書

タスク開発とタスク教材のデータベース化

研究課題

研究課題/領域番号 19K00782
研究機関函館工業高等専門学校

研究代表者

臼田 悦之  函館工業高等専門学校, 一般系, 教授 (00413708)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードタスク / タスク開発 / データベース / タスク遂行 / 音声データ / 文字化
研究実績の概要

今年度も引き続き国内・国外のコースブック、教材、論文、文献などに含まれているタスクを収集・分析し、その構造をパターン化しながらタスク開発に役立つモデルが出来ないかを検討した。特に意思決定タスクに至るまでのサブ・タスクやスモールステップをlisting, classifying, ordering, ranking などのプロセスを段階的に組み込むことでタスクを取組みやすいものにすることが可能であることが実験からわかった。
昨年度十分にできなかったタスク遂行データ収集の遅れについてはアウトソーシングにより解決できた。開発したタスクは、Information-gap task, Decision-making task, Problem-solving taskが主で、フィリピン人の英語上級話者に遂行してもらい音声を録音し文字起こしした。文字化したデータを語彙分析にかけてCEFR基準でどの程度のレベルで表現しているかを確認した結果、ほとんどがA1、A2レベルであった。タスクのレベルにもよるが、CEFR A1、A2レベルの語彙がいかに大事であるかがわかった。今後は各タスクのデータでよく使われる表現や文法などを抽出しまとめ、ポスト・タスクでの言語フォーカスなどに利用できるようにする。近年、タスクは徐々に国内でも注目を浴びてきているが、タスク遂行者の音声やトランスクリプション、そして言語フォーカス可能なフォームや要素を扱っている教材はかなり少ないので、本研究による音声・文字のデータベース化の試みは意義深いものになると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データベース化がやや遅れており、公開まで至っていない。アプリケーションの開発も急がれる

今後の研究の推進方策

引き続きタスクを開発しながらデータベース化と公開を目指す。日本人のタスク遂行データも収集し比較する予定である。またタスクを使った活動ができるアプリケーションの開発も行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染対策の影響で学会などへの参加のための旅費が使えなくなった。タスク開発とデータ収集、データベース化、アプリケーションなどを充実させたものにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Designing Opinion-Generating Topics Exploiting Motivational Conflict Theory2021

    • 著者名/発表者名
      臼田悦之
    • 学会等名
      第9回北の英語大学
  • [学会発表] タスク・パフォーマンスのデータ化と言語的特徴 ― 英語上級話者の事例 ―2021

    • 著者名/発表者名
      臼田悦之
    • 学会等名
      言語教育エキスポ 2021
  • [学会発表] Reading Task のデザインと学習者の受け止め方2020

    • 著者名/発表者名
      臼田悦之
    • 学会等名
      言語教育エキスポ 2020 補講

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公開日: 2021-12-27  

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