近年、多くの英語コンテンツがインターネット上で提供されており、学習者がPCやスマホで再生速度を自由に変更できる環境にある。そのような状況の中で、シャドーイングの際に、自分のレベルに合った速度に自ら調整して練習を行うことでより効果的になるという示唆が得られたことは外国語教育において意義がある。一方、学習者自身で速度変更をする場合、主観に頼ることで適切でない速度に変更してしまったり、積極的に速度変更を行わない可能性もある。したがって、客観的かつ自動的な調整手法を進展させることも必要であり、本研究で、自動調整による効果を確認できたことは今後の自動調整の精緻化・進展への取り組みにおいて意義がある。
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