本研究は、ベンガル語話者がどのように世界を認知し言語化するのかを調査したものです。 特に、走る、飛ぶ、といった移動の事象について研究しました。例えば日本語では「走って部屋に入る」と表現することを英語では “run into the room” のように言います。日本語では「行く」「来る」も一緒に使うことが多く、この観点から、ベンガル語は日本語のタイプだと思われがちですが、映像を用いた実験の結果から、英語のタイプだということがわかりました。しかし、英語のように移動の様態を動詞で表す特徴もあまり見られなかったことから、従来の言語分類の仕方に一石を投じる事実を明らかにしました。
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