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2021 年度 実施状況報告書

CLILにおける「見える言語指導」に基づく指導技法の開発・研修・検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K00800
研究機関上智大学

研究代表者

池田 真  上智大学, 文学部, 教授 (10317498)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードCLIL / 内容言語統合型学習 / 見える言語指導
研究実績の概要

本研究の目的は、CLIL(内容言語統合型学習)における「見える言語指導」の理論を構築し、「内容(理科や社会などの一般教科の知識・技能)と言語(英語の知識・技能)」を統合する指導技法を体系化した上で、その学習過程と結果を検証し、可視化することにある。その取り組みは、(1)「見える言語指導」の技法を、文献研究や教室でのフィールドワークにより収集して体系化し(指導法開発)、(2) その習得を目的とした教員研修を行って通年にわたる授業実践を行い(指導法実践)、(3) その指導による学習の過程と結果を、生徒が産出した話し言葉や書き言葉の談話分析により明らかにしてモデル化する(指導法検証)、の3段階に分けて行っている。今年度は、昨年度に十分に行えなかった2019年度の(1) 指導法開発(文献研究と授業観察から導出された理論的枠組みと実践指導技法)に基づく(2)の教員研修と授業実践を行った。教員研修については、10回(対面3回、オンライン7回)の実施を行い、延べ人数で400名以上が参加した。授業実践に関しては、当初の研究協力校における科目時間の特別授業に加え、新たに開拓した研究協力校での通年2科目(数学・理科)の実践が行われたため、「見える言語指導」による学習を分析するためのデータは十分に集まった。そのデータを分析し、論文や報告書等にまとめるのは次年度以降であるが、これまでの研究で得られた知見を取り込んだ専門書を、国内だけでなく、英国の一流学術出版社から出すことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度に比べるとコロナ禍の影響を一定程度に留めることができ、本年度に予定していた研究活動をそれなりに行うことができた。ただ、研究全体としては昨年度の停滞を取り戻すことは困難であり、一年遅れの感が否めない。研究期間を一年間延長することで、次年度を含めた残り2年間で当初の研究計画を遂行する予定である。

今後の研究の推進方策

次年度は、(3)の指導法検証を本格的に進める。具体的には、収集した授業データ(録画・録音・フィールドノート)や言語サンプル(ノート・課題・試験)を分析し、「見える言語指導」による内容必須の語彙・文法・談話の定着度を談話分析の手法を用いて検証する。

次年度使用額が生じた理由

昨年度と同様に、コロナ禍のため、対面での国内外の学校での授業観察、国際学会への参加、国際研究集会の開催を行うことができず、旅費と謝金に未使用額が生じた。その残額は次年度以降に移動が自由になった際に使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 技術者からの調査データに基づく英語教材開発:CLIL活用型ものづくり教材2021

    • 著者名/発表者名
      市村勝巳、植村隆、青柳成俊、田中真由美、池田真
    • 雑誌名

      工学教育

      巻: 69 ページ: 26-30

    • 査読あり
  • [図書] Soft CLIL and English language teaching: Understanding Japanese policy, practice, and implications2022

    • 著者名/発表者名
      Makoto Ikeda, Shinichi Izumi, Yoshinori Watanabe, Richard Pinner, Matthew Davis
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      Routledge
    • ISBN
      978-0-367-14563-7
  • [図書] 「少ない時数で豊かに学ぶ」授業のつくり方:脱「カリキュラム・オーバーロード」への処方箋2021

    • 著者名/発表者名
      奈須正裕、白井俊、合田哲雄、松倉紗野香、齋藤一弥、江間史明、池田真、福本徹、佐野亮子
    • 総ページ数
      185
    • 出版者
      ぎょうせい
    • ISBN
      978-4-324-11002-7

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公開日: 2022-12-28  

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