研究課題/領域番号 |
19K00816
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10388473)
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研究分担者 |
岸 保行 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)
李 健泳 新潟大学, 人文社会科学系, 特任教授 (60212685)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 異文化コミュニケーション / 人口減少地域 / 接触相手との関係性 / 訪日外国人旅行者 |
研究実績の概要 |
本研究では、異文化接触の相手との関係性の違いを、「日本人組織の中で働く外国人」と「日本人組織の外にいる外国人」とに分ける。年度初めに研究メンバーで行った数回の打ち合わせの結果、令和元年度は、日本人組織の外にいる外国人と日本人との間で行われる異文化コミュニケーションの一つのタイプとして、新潟を訪れる訪日外国人旅行者と彼らを迎える地域の人との間で行われるコミュニケーションに焦点をあてることにした。打ち合わせ時に行った検討内容をふまえて、調査方法と調査項目を検討し、新潟を訪れる訪日外国人旅行者と彼らを迎える地域の人との間で行われるコミュニケーションの現状について理解を深めるためのインタビュー調査を、夏以降、実施した。 また、訪日外国人旅行者に関する既存統計や調査結果、異文化間コミュニケーションの研究分野の先行研究に基づいた文献研究を行い、地方を訪れる訪日外国人旅行者と彼らを迎える地域の人との間で行われるコミュニケーションのかたちを探った。考察内容は論文としてまとめ、『新潟大学経済論集』第108号(2020年3月発行)で発表した。 さらに、考察の過程で、地方を訪れる訪日外国人旅行者と彼らを迎える地域の人との間で行われるコミュニケーションにおける日本語の使用状況について知見を得る必要性が出てきた。そのため、やさしい日本語でのコミュニケーションを試みている新潟県外の一地方都市で実態調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.実態調査を行うことを予定していた国外のイベントが現地の事情により中止になったため。 2.新型コロナウイルスの感染拡大にともない、実施することができなくなったインタビュー調査があるため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの感染拡大がおさまり、インタビュー調査を実施することができるようになるまでは、これまでに行ったインタビュー調査で得た結果の分析、考察、論文の執筆に集中する。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在までの進捗状況の理由欄に記載した2つの理由(実態調査を行うことを予定していた国外のイベントが現地の事情により中止になったためと、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、実施することができなくなったインタビュー調査があるため)により、次年度使用額が生じた。 新型コロナウイルスの感染拡大がおさまり、調査を行うことができる状況になったら調査に使用する予定である。
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