研究課題/領域番号 |
19K00816
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10388473)
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研究分担者 |
岸 保行 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)
李 健泳 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (60212685)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 人口減少地域 / 交流人口の拡大に向けた取組 / 異文化間コミュニケーションの様相 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、令和3年度に実施したアンケート調査から得られたデータの分析を進めるところから始めた。このアンケート調査は、人口減少地域における交流人口の拡大に向けた取組について理解を深めるため、特に国内外からの来訪者の増加に向けてどのような取組を行っているのかに焦点をあてて、新潟県内を対象に実施したものである。調査には、回答者の基本属性に関する質問を除くと、4つのセクション(「観光客の増加に向けた取組」、「他との連携」、「人材の育成」、「観光客とのコミュニケーション」)から構成されている無記名式のアンケート調査票を用いた。 調査によって得られたデータを分析し、新型コロナウイルス感染症の拡大前後を含む3つの時期(beforeコロナ、withコロナ、afterコロナ)において、人口減少地域における交流人口の拡大に向けた取組がどのように変わってきたのかを明らかにした。その上で、人口減少地域における異文化間コミュニケーションの様相についてどのようなことが示唆されうるか考察した。分析結果・考察結果を、論文としてまとめ、『新潟大学経済論集』第113号(2022年9月発行)で発表した。 この調査を通して示唆された点をさらに掘り下げていくことが、人口減少地域における異文化間コミュニケーションの様相を解明していく上で、また地域型の異文化間コミュニケーション教育プログラムの内容を検討していく上で欠かせない。そのため、令和4年度後半は、関連資料の収集・整理に力を入れながら、考察を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究を進める過程で、研究目的に照らし合わせると実施が必要な調査が新たに出てきたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究目的に照らし合わせると、今後も当初は計画していなかったが実施する必要がある調査が出てくることが予想される。その場合は、社会情勢を見ながら、調査方法を検討し、実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
社会情勢等の理由で、観察調査を行うことができにくかったため、また、学会発表に行くことができなかったため、次年度使用額が生じた。観察調査などに使用する予定である。
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