研究課題/領域番号 |
19K00818
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宇都木 昭 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (60548999)
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研究分担者 |
キム ミンス 東海大学, 国際教育センター, 講師 (20734833)
神長 伸幸 早稲田大学, 人間科学学術院, その他(招聘研究員) (90435652)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 朝鮮語 / 韓国語 / ハングル / 読み書き / ディスレクシア / 読字障害 / 外国語教育 / 第二言語習得 |
研究実績の概要 |
当初の計画では、学習者を対象としたハングル書き取りテストを2020年度に実施する予定であった。すなわち、録音された韓国語音声(音節単位)を学習者が聞き,答案用紙に該当するハングルを書くというものである。しかし、調査を予定していた名古屋大学と東海大学において、新型コロナウイルスの感染拡大によって実施予定の大学がオンライン授業になったため、特殊な状況下での調査からは一般化しうるデータが得にくいだろうと判断し、2020年度中の調査を中止した。その後、感染拡大が翌年度以降にもつづくであろうこと、および、オンライン授業やオンラインの要素を取り入れたハイブリッド授業がコロナ禍以降にも続くであろうことから、小テストをオンラインで実施することに決め、そのための準備を始めた。
オンラインでの小テストでは、書き取りではなく、刺激音声をきいて、あらかじめ用意された文字画像の選択肢から選ぶという方式に変更した。刺激音声の種類や用意する選択肢は、これまでの予備調査の結果にもとづいて検討した。選択肢とする文字画像のうちには、現実には存在しない架空の文字も用いることとし、画像として作成した。また、新たに録音を行い、それらを編集することで、刺激音声とした。以上のようにして小テストを作成するとともに、オンライン上で参加者を募り、謝金を支払う方法を検討した。以上のような準備を、2020年度から2021年度はじめにかけて行った。このようにして作成した小テストを用い、2021年度から調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来は2020年度から授業中に小テストを実施することを予定していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、調査を予定していた名古屋大学と東海大学は2020年4月から全面オンライン授業となった。そのような特殊の状況下では、当初の計画通りの(対面授業を前提とした)小テストが不可能であること、および、学習者の学習環境が例年と異なっていて得られた調査結果を一般化することが困難であることから、予定していた調査をいったん中止し、2020年度は別の種類の調査を行うための準備期間とすることにした。
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今後の研究の推進方策 |
各大学の授業は当面、多かれ少なかれオンラインの要素が残ると想定される。そのため、オンラインの小テストを準備し、2021年度から調査を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、調査を予定していた大学の授業がオンラインになったため、2020年度の調査を中止した。また、打ち合わせをオンライン(Zoom)で行ったこと、および、学術大会がオンライン開催となったことにより、出張費がかからなくなった。以上により、2020年度中の使用額が当初の予定を下回ることになり、残額が生じた。
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