研究課題/領域番号 |
19K00827
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
篠塚 麻衣子 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員研究員 (90782805)
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研究分担者 |
神田 明延 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (10234155)
藤本 かおる 武蔵野大学, グローバル学部, 准教授 (20781355)
湯山 トミ子 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (60230629)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 初修外国語教育 / 中国語教育 / ICT活用 / 遠隔交流 / インストラクショナルデザイン / ARCSモデル |
研究実績の概要 |
2021年度は、2020年度末に実施した発音学習アプリ「WAVE中国語游」を実際の授業で用い、学習者の発音習得度のデータを確認しながら、機能をさらに微調整するなどの研究活動を行った。2021年度も引き続き新型コロナウイルスの感染拡大に伴う遠隔授業での研究継続とり、授業設計は非同期遠隔授業と同期遠隔授業の混在する形となった。そのため、当初計画において予定していた教育実験は、2020年度に引き続き見送った。ログイン、学習履歴記録、即時文字フィードバックなどを新たに実装した「WAVE中国語游」の授業での本格的な使用は、遠隔授業が強いられた状況で学習者と教員にとって大きな学習の助けとなった。これに関しては、データを分析し、2022年度に学会誌への論文投稿を目指している。具体的には、同様に遠隔授業を実施した2020年度と2021年度の発音習得度を比較検証した。また、1年間の本格的な使用を経て、2022年度には同アプリの汎用性を向上させ、他教材・他教員が使用できる機能を付与する計画を立てた。当初計画の柱であった遠隔交流が学習者に及ぼす影響を考察するための、学習意欲などに関するアンケートデータや、習得度を測定したデータは随時取得してある。ただし、2020年度と2021年度は遠隔授業下での実施であり、対面授業が可能であった2019年度、再度対面授業が可能となった2022年度と合わせてどういった検証が可能であるか検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度からの新型コロナウイルス感染拡大により、2021年度も予定していた教育実験が実施でず、(3)とした。ただし、教育実験ではないものの、実際の教育環境での授業設計、遠隔交流の実施などは進めた。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、2020年度と2021年度に機能増強を行ったアプリ「WAVE中国語游」を、対面授業が可能になった現実の教育環境下で使用し、アフターコロナでの活用方法を検討する。遠隔交流を含んだ授業について、ID理論のうちARCSモデルに基づいて授業設計を再度行い、授業デザインについてデザイン研究のサイクルを進める。学習意欲や情意に関する情報の収集を継続する。研究成果を随時学会で報告し、学会誌への投稿を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により以下の項目に大きな変更が生じた。 (1)人件費・謝金(教育実験関連) (2)旅費(学会や研究会のための交通費、旅費) (2)物品費(教育実験のための物品)
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備考 |
AVE中国語游 iOS版 https://apps.apple.com/jp/app/id1188991774?ign-mpt=uo%3D4 WAVE中国語游 Android版 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.soryu_sha.wave_chinese&hl=en_US&gl=US URLはアプリダウンロードページのURL。
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