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2019 年度 実施状況報告書

英語学習における動機づけの変容過程と教師要因の関係

研究課題

研究課題/領域番号 19K00830
研究機関玉川大学

研究代表者

森本 俊  玉川大学, 文学部, 准教授 (40755899)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード動機づけ / 動機減退 / 教師要因 / 英語学習
研究実績の概要

今年度は,本研究プロジェクトを遂行していく土台となる文献研究を中心に活動を行った。外国語学習を含む動機づけに関する幅広い理論を整理し,鍵となる概念の理解や何がイシューとなっているかの同定作業を行った。具体的には,自己決定理論や自己調整学習,動機づけストラテジー,フロー,motivational currentsといった理論について理解を深めた。さらにスコープを動機減退や教師要因に絞り込み,今後の研究プロジェクトの理論的基盤を構築した。年度後半にかけては,研究Ⅰ「英語教師要因に関する計量テクスト分析」に着手した。計167名の大学生を対象に,英語学習に対する動機の減退に繋がった中学・高校時代の英語教師の特徴を記述するアンケートを実施し,KH Coderを用いた計量テクスト分析を行った。現時点ではその成果を論文にまとめる作業を行っている。これまでの研究では,動機づけを減退させる教師要因として「人間性,性格」や「言語能力」,「指導スタイル」といった要因が挙げられてきたが,本分析の結果,それらの枠組みでは捉え切れない要因が抽出されたことや,それぞれの要因には様々な種類の下位項目が含まれることが示唆されたため,今後はフレームワークの精緻化の作業が求められる。また,今回のアンケートでは具体的な教師の行動等を記述させる形式を採ったことから,学習者にとってどのような要因が想起されやすいのかといった要因間のsalienceの観点からも分析可能であると考えられる。この視点に基づき,静的な要因の分類を乗り越えた動的な要因間の関係にも肉迫することが可能であると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

文献研究及び研究Ⅰに想定以上の時間を要したため,当初予定していた研究Ⅱ「英語教師要因に関するアンケート調査(学生対象)」の着手には至らなかった。

今後の研究の推進方策

2020年度初旬に研究Ⅰに関する論文をまとめ,学会発表や論文投稿を通して成果を発表する。その内容を受け,研究Ⅱを速やかに実行に移す。当初予定していた研究Ⅲ・Ⅳについても順次実施する。

次年度使用額が生じた理由

次年度繰越額の1,428円と,交付された金額をほぼ有効に使い切ることができたと考える。繰越額については,次年度の書籍代の購入に充てる予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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