研究課題/領域番号 |
19K00837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
大須賀 直子 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (40514162)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 明示的語用論指導 / Pragmatic Routines / 気づき / 語用論的能力 / 言語化 |
研究成果の概要 |
まず、パイロット調査の結果から、気づきのタスクはPragmatic Routines(PR)の習得に有効であるが、言語化するかどうかは習得に影響しないことがわかった。学習者はすべての気づきを言語化するわけではなく、また、言語化したからと言って必ず産出に結びつくわけではない。次に、本調査で、気づきのタスク、メタ語用論的解説、産出練習を含む、明示的な語用論指導を包括的に行ったところ、事後テストでPRの習得に大きな効果が見られ、遅延事後テストでその効果が1カ月後も持続していることがわかった。気づきのタスクを含む明示的な語用論指導は、PRの習得に短期的・中期的に効果があることを示唆する結果であった。
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自由記述の分野 |
言語学(語用論)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Pragmatic Routinesの習得は語用論的能力を伸ばす上で重要だが、習得は容易でないことが先行研究で指摘されている。また留学などで対象言語に触れても、自然に習得することは難しいこともわかっている。そこで、本研究では、気づきを言語化するタスクがPR習得に効果的ではないかと考え、調査を実施した。その結果、気づきのタスク自体には効果があるが、言語化の有無では差がない事がわかった。一方で、気づきのタスクを含む明示的な語用論指導を包括的に行ったところ、PR習得に大きな効果が見られた。この結果は、明示的な語用論指導の重要性を示し、英語教育に語用論的指導をもっと取り入れるべきであることを示唆する。
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