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2020 年度 実施状況報告書

日本の大学生によるCBT英語スピーキングテスト回答音声データに基づくコーパス構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K00849
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

神澤 克徳  京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 助教 (00747024)

研究分担者 李 在鎬  早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
小林 雄一郎  日本大学, 生産工学部, 講師 (00725666)
森 真幸  京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
光永 悠彦  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (70742295)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード学習者コーパス / 話しことばコーパス / CBT英語スピーキングテスト / 日本人大学生 / 外国語教育
研究実績の概要

本研究の目的は、京都工芸繊維大学で学部1年次生全員を対象に実施したCBT英語スピーキングテスト(KIT Speaking Test)の回答音声データに基づいてコーパス(KIT Speaking Test Corpus)を構築し、公開することである。また、そのコーパスを用いて分析を行い、日本人大学生のスピーキング能力の特徴を明らかにし、英語教育や言語テストなどの分野に貢献するデータを提供することである。
本研究は、(1)データの書き起こしとタグ付け、(2)ローカル版コーパスの構築とデータ分析、(3)オンライン上でのコーパス公開、の3段階に分けて行う。前年度に引き続き、2020年度も(1)を中心に行い、2020年度末までにすべての受験者(575名分)の回答音声データの書き起こしとタグ付けを完了した。また、前年度までに書き起こし・タグ付けを完了している約300名分のデータを用いて基礎的な分析を行い、その成果を2020年10月にオンラインで開催された英語コーパス学会第46回大会において報告した。(1)が完了したため、今後の研究は(2)と(3)に移行する。(2)については、前述の基礎的な分析結果をふまえて、より詳細な分析を行っていく。(3)については、コーパスの公開方法を検討した後、公開に向けた準備を進め、科研費の交付終了年度である2021年度末までにオンライン上で一般公開する。また、研究の成果を国内外の学会や論文等で積極的に発表する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、2020年度末までにすべての受験者(575名分)の回答音声データの書き起こしとタグ付けを完了した。また、すでに書き起こし・タグ付けを完了している約300名分のデータを用いて基礎的な分析を実施した。

今後の研究の推進方策

コーパス公開班(神澤、森)は2021年度末までのコーパスの一般公開に向けて、コーパスの公開方法を検討し、公開に向けた準備を進める。データ分析班(神澤、小林、李、光永)はコーパスを用いた分析を行う。これらの成果は国内外の学会や論文等で発表する。
また、2021年度で科研費の交付が終了するが、それ以後も本研究を発展させられるように、今後の研究計画を検討する。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により、学会やミーティング等がすべてオンライン開催となったため、旅費に大幅な余剰が生じた。
この分は2021年度の旅費として使用する。万一、2021年度も同様の状況が続く場合は、コーパス公開やデータ分析に伴う人件費や物品費などどして適切に使用する。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] CBTスピーキングテストの舞台裏、どこがどう難しいのか?KIT Speaking Testの実践より2021

    • 著者名/発表者名
      神澤克徳、羽藤由美
    • 雑誌名

      JACET Kansai Journal

      巻: 23 ページ: 96-120

  • [雑誌論文] KIT Speaking Testにおける共通尺度化の方法について2021

    • 著者名/発表者名
      光永悠彦、神澤克徳
    • 雑誌名

      JACET Kansai Journal

      巻: 23 ページ: 121-129

  • [雑誌論文] Development and administration of a Skype-based English speaking test in a Japanese high school2021

    • 著者名/発表者名
      Katsunori Kanzawa, Haruhiko Mitsunaga, Glen Edmonds, Yumi Hato, Yasushi Tsubota, Masayuki Mori, Yuko Shimizu
    • 雑誌名

      Bulletin of Kyoto Institute of Technology

      巻: 14 ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 英語スピーキングテストにおけるテストデザインの違いがパラメタ推定値に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      光永悠彦、羽藤由美、神澤克徳
    • 雑誌名

      日本教育心理学会第62回総会発表論文集

      巻: - ページ: 387

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ライティングテストにおけるインターネットの使用が受験者の回答に与える影響2020

    • 著者名/発表者名
      神澤克徳、森真幸
    • 学会等名
      日本教育工学会2020年秋季全国大会
  • [学会発表] 英語スピーキングテストにおけるテストデザインの違いがパラメタ推定値に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      光永悠彦、羽藤由美、神澤克徳、Glen Edmonds
    • 学会等名
      日本教育心理学会第62回総会
  • [学会発表] 大学生を対象とする英語スピーキングテストの回答音声に基づくコーパス構築2020

    • 著者名/発表者名
      神澤克徳、小林雄一郎、田中悠介
    • 学会等名
      英語コーパス学会第46回大会
  • [備考] KIT Speaking Test Corpus構築プロジェクト

    • URL

      https://kitlse.jp

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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