本研究の大きな成果としては、次の3つの点があげられる。ひとつは英語で書かれた日本史に関する文献を幅広く収集し、その言語面、内容、アプローチ(網羅している範囲)等を調査したこと。ふたつめは、日本史関係の授業を英語で開講する複数の大学にて実地調査を行い、研究者同士の情報交換と学生に対するアンケート調査を通して、学生が類似科目において抱く期待ととともに、その問題点を明らかにすることが出来たこと。これらの調査の結果の一部は論文化している。また最終年度には高校の日本史教科書としては長年採択率トップを誇る山川出版社の詳説日本史の英文版を共訳にて完成させ、ひとつの新しい教材の形を示した。
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