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2019 年度 実施状況報告書

小中連携を図るための中学入門期における診断用英語語彙テストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K00886
研究機関千葉大学

研究代表者

星野 由子  千葉大学, 教育学部, 准教授 (80548735)

研究分担者 清水 遥  東北学院大学, 文学部, 准教授 (20646905)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード英語語彙習得 / 小学校
研究実績の概要

本研究の目的は、小中連携を図るための中学入門期における診断用英語語彙テストを開発することである。1年目の今年度の目的は小学校用の英語教科書を用いて、どのような語彙が使われているのか、そしてどのようなタスクが使われているのかを分析することである。今年度は語彙の分析を行なった結果、全7社の小学校英語教科書では全部で2280語が現れるが、そのうち7社全ての教科書で現れる単語は275語であり、全体の約12%であった。その中身は名詞が多く、曜日、月の名前、季節、色、家族、動物、飲食物、スポーツ、仕事、場所、科目名などが多かった。また、動詞についてはbe動詞の他、listen, read, look, watch, writeのような英語を使うための動詞の他、jump, singのような動作同士、like, wantのような自分の気持ちを伝える動詞が含まれていた。また、形容詞や副詞はbeautiful, good, great, happyのような肯定的な語が否定的な感情を表す語よりも多く見られた。
この結果は "Vocabulary Range and Characteristics of Words Appearing in Elementary School English Textbooks in Japan" として全国英語教育学会学会誌に掲載予定である。タスクの分析については2020年度に公開される予定の中学校英語教科書を見ながら、統一基準で分析していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の目的は小学校用の英語教科書を用いて、どのような語彙が使われているのか、そしてどのようなタスクが使われているのかを分析することであるが、今年度は語彙の分析のみにとどまった。しかし、タスクの分析については新学習指導要領において中学校の英語教科書も大きく変わることが予想され、小学校の教科書と中学校の教科書で統一基準を用いて分析をする予定であることから、今年度は行わなかった。2020年度に中学校英語教科書に掲載されているタスクと同時並行的に、小学校英語教科書のタスク分類も行なっていく予定である。

今後の研究の推進方策

2020年度に新しく公開される中学校英語教科書(2021年度配布)について語彙とタスクの分析を行う。その後、1年目の小学校教科書の分析結果と比較し、どのような語彙やタスクが共通して用いられているのか、また中学校で新たに現れる語彙やタスクにはどのような特徴があるのかを調査する。この際、上記の通り小学校の英語教科書のタスク分析も同時並行的に進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

事前にソフトウェア等を購入しておく必要が出てきたため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Vocabulary Range and Characteristics of Words Appearing in Elementary School English Textbooks in Japan2020

    • 著者名/発表者名
      HOSHINO, Yuko
    • 雑誌名

      Annual Review of English Language Education

      巻: 31 ページ: -

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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