研究課題/領域番号 |
19K00906
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
建内 高昭 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10300170)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 難易度 / テキスト / 言語習得 / 読解力 |
研究実績の概要 |
本年度は言語習得における読解力の測定に関わる準備を進めた。読解力研究におけるテキスト本文の英語の選定を多様な媒体から情報収集した。具体的には、多様なジャンルとして論理性の高いもの及び場面・状況の理解を必要とするテキストの両面を考慮した。次に選定したテキスト題材に対して、異なる難易度のテキスト作成を行った。先行研究を踏まえ、3種類のテキストを作成した。これらのテキスト題材を14(種類) X 3(つの難易度)= 42(文)のテキスト文の作成を行った。ここでは、テキスト内の語彙数、テキスト内の複雑性、内容の難易度の3つの観点からそれぞれ指標に基づき、難しい文、標準文、平易な文に統制を行った。次にこれらに併せて設問を作成する準備を進めている。設問の種類を3種類とする。1つは、本文の文章内に具体的に示されている設問である。2つ目は、テキストに直接答えはなく内容理解を踏まえる設問である。3つ目は、読み手が推論を行うことが求められる設問である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験に利用する課題である読解文の精選を行った。次にテキスト文の異なる難易度のテキストの作成を終えた。さらに、各文に対する読解問題文及び回答選択肢の準備を順次進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、大きく2つの課題を遂行する予定である。第1は、難易度の異なるテキストの設問及び選択肢の作成である。それぞれのテキストに応じて適切な設定を設けて進めて行く予定である。第2は、ワーキングメモリ測定のための呈示プログラムを作成することである。プログラム作成にあたり、言語習得に関連のある文字情報処理及び情報処理課題の両要素を含むワーキングメモリ課題を作成する予定である。
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