• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

獣医学ESPカリキュラム作成のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00913
研究機関宮崎大学

研究代表者

山本 佳代  宮崎大学, 多言語多文化教育研究センター, 准教授 (70438323)

研究分担者 荒木 瑞夫  宮崎大学, 多言語多文化教育研究センター, 准教授 (20324220)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードESP / ニーズ分析 / 獣医学分野 / インタビュー
研究実績の概要

最終年度は、ある地方国立大学の農学部獣医学科に所属する学生を対象として質問紙調査とインタビュー調査を行い、学生のニーズの特定を試みた。質問紙調査は、1~6年生の計57名に行い、ニーズの学年横断的傾向の把握を試みた。インタビュー調査は、6年生の計7名に行い、最終学年から俯瞰して見た大学生活全体の英語ニーズについて尋ねた。質問紙調査からは、全学年を通じて「専門に特化した英語授業」への強い要望が見られ、「英語の授業で使ってほしい教材」でも「獣医(学)に関する教材」に最も強い要望が見られた。「身につけたい英語のスキル」に関しては、「獣医学分野の論文が読める読解力」が最も際立っていた。また、学年間の差異が見られる項目もあり、例えば「スピーキング」や「ディスカッション・ディベート」はより上位学年でニーズが高まる傾向が見られた。またインタビュー調査からは、4年次の研究室配属の時点で、学生の英語環境が劇的に変化するケースが少なくないことが分かった。英語文献を読むだけでなく、多くの研究室で留学生とのコミュニケーションでも英語を使う機会が多いことが分かった。これらのことから、1・2年生で終わってしまう現行英語カリキュラムの限界と、特殊性のニーズに対応できる大学側のリソースの課題が明らかになった。ニーズ分析の結果は、国内学会で発表を行い、その後公刊された学会論文集でも報告を行った。
これらの分析を基に、ESPにおける特殊性に関する問題、大学基礎教育レベルでのESPの方向性と英語カリキュラムの可能性、教材開発の可能性についての考察を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 獣医学生の英語ニーズ  -質問紙とインタビュー調査から-2023

    • 著者名/発表者名
      山本佳代 荒木瑞夫
    • 雑誌名

      JAAL in JACET Proceedings Vol. 4

      巻: 4 ページ: 115 - 122

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 遠隔による英語プレゼンテーションと異文化交流クラスの可能性と課題2023

    • 著者名/発表者名
      山本佳代
    • 雑誌名

      第69回 九州地区大学教育研究協議会発表論文集

      巻: 69 ページ: 48 - 55

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 獣医学生の英語ニーズ -質問紙とインタビュー調査から-2021

    • 著者名/発表者名
      山本佳代 荒木瑞夫
    • 学会等名
      第4回JAAL in JACET学術交流集会
  • [学会発表] 遠隔による英語プレゼンテーションと異文化交流クラスの可能性と課題2021

    • 著者名/発表者名
      山本佳代
    • 学会等名
      第69回 九州地区大学教育研究協議会
  • [学会発表] 農学部分野ESPコーパス構築と語彙分析 -農学分野を専攻する学部学生に向けた英語指導モデルの提案-2021

    • 著者名/発表者名
      山本佳代
    • 学会等名
      ESP研究会

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi