研究実績の概要 |
本研究の目的は、学生が英語多読を行う際、負荷や制限を設けた場合にどのような結果がもたらされるかを考察することである。 本年度は、「英語多読研究の負荷、制限」をかけるために必要な基礎研究調査、及び、実際にパイロットとして、負荷、制限をかけた実験を行うためのデータを収集した。本研究者は個人で研究データベースを作成しているが、基礎研究文献を継続的に収集した。まず、Dissertation Abstract, Education Research Complete, ERIC (the Educational Resources Information Center), LLBA (Linguistics and Language Behavior Abstracts)などといったデータベースを用いることで包括的に先行研究を収集し、中にはファイルとして手に入らないものもあるが、その時は原稿を取り寄せる形をとった。さらに、データベースに載ってない国内の主要ジャーナル(JACET Journal, JALT Journal)なども調査した。そして同時にパイロットとして実験を行う準備をした。1年を半期に分け、前半で準備、後半で実験を行う。本研究の実験デザインは、実験群1と2を主の研究対象とし、多読制限に関する学生の行動と態度の検証を行う。本年度そして来年度の最初の2年間のパイロットにおいて、統制群1と2を並列させることで、サンプル数の減少にも考慮し、注視していく計画である。この他にも英語多読研究を探し、どのような状況になっているのかを調べ続けている。本年度収集したデータ、そして本研究に関する計画を、多読国際大会である(The Fifth World Congress on Extensive Reading)にて発表できたことは、特筆すべき点である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度において、計画通り進んでいるため、今後においても当初の計画通り進めていく予定である。 そして基礎研究文献を継続的に収集したいため、Dissertation Abstract, Education Research Complete, ERIC (the Educational Resources Information Center), LLBA (Linguistics and Language Behavior Abstracts)以外のデータベースに関しても時間の許す限り、検索をかけていきたいと思っている。そのうえで、本実験に向けた準備を進めていく。
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