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2020 年度 実施状況報告書

英語多読における負荷、制限の効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K00919
研究機関獨協大学

研究代表者

中西 貴行  獨協大学, 経済学部, 教授 (10406019)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード英語多読 / リーディング / 英語教育
研究実績の概要

本研究の目的は、学生が英語多読を行う際、負荷や制限を設けた場合にどのような結果がもたらされるかを考察することである。1年目から始めた研究データの収集は継続して行いながら、最新の研究論文も見逃すこのないように目を配った。余談となるが、前回の科研で行ったメタ分析多読論文が様々な論文、箇所で引用され、多読とメタ分析の有用性が散見されるようになってきたため、今回の研究においてもさらなる発展ができればと考えている。
今年度は、パイロットの実験で集めたデータの分析を試みた。具体的な実験デザインは、読む本の語数を1000語以上に制限するグループ(実験群1)と制限なしグループ(実験群2)に分けた。この二つのグループにおいて、多読制限に関する学生の行動と態度の検証を行った。1学期間の推移を見た結果、どちらのグループもほぼ同じ冊数を読んだが、語数に制限があったため、1000語以上に制限されたグループの方が制限なしのグループよりも多く読んだことが分かった。さらに、質問紙を用いて多読に関する簡単なアンケートを行った。その質問紙のコメントからは、どちらの学生も多読に興味を持って取り組んでいたことが示唆された。また、多読の実施という点での教育的意義も考察していった。この考察に関しては、次年度に継続して行っていく。
以上の結果を本来であれば、国際学会で発表しようと考えていたが、コロナの影響で多くの学会が中止となり、念頭においていた多読学会も延長となり、本発表においても再考を迫られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り進んでいる。今後はさらに集めた論文の精査を進め、さらなる準備を進めていく。

今後の研究の推進方策

本年度において、計画通り進んでいるため、今後においても当初の計画通り進めていく予定である。一つだけ懸念があるとすれば、上記で述べたように学会の延期、キャンセルが相次いでいるため研究上の情報共有が滞らないようにしたいと考えている。
研究の情報に関しては、基礎研究文献を継続的に収集し、本実験に向けた準備を進めていく。さらにパイロット研究で得たデータの更なる分析とアンケートのコメントの考察も進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究は計画通り進んでいますが、コロナの影響により学会の延期、中止が相次いでいるため旅費の計上がありませんでした。

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公開日: 2021-12-27  

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