研究課題/領域番号 |
19K00919
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
中西 貴行 獨協大学, 経済学部, 教授 (10406019)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 英語多読 / リーディング / 英語教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、学生が英語多読を行う際、負荷や制限を設けた場合にどのような結果がもたらされるかを考察することである。本研究の実験デザインは、実験群1と2を主の研究対象とし、多読制限に関する学生の行動と態度の検証を行うことで、これまでの研究の途中経過をAsiaTEFL international conferenceにて発表できた。久々の対面での研究発表であったが、様々な議論をすることができた。中でも、語数制限の設定に関する質問が多く、やはり語数の設定については、研究機関、教育機関によって、現場での学生の習熟度によって、考察を重ねていることが理解できた。この点は、もう一つの質問で多かったTOEICのスコアレンジにも関係し、習熟度の測定方法についても注意を払っていかなければならないと再認識させられた。 本研究においても、Day and Bamford (1998)のten principlesを参照し、多読の原則にも注意を払っていった。さらに、この研究を行う中で頭に入れておかなければならないことの一つは、言語の違いによる母国語転移や母語干渉である。実証研究の結果、van Ek & Trim (1991, 2001)などを参照し、解釈の助けとした。これまでの研究結果は、最終的な学会発表も計画している。そして、最終結果を学会誌に投稿するため、まとめを論文として書き進めている。過去に国際誌に論文を発表した経験から、国際誌に掲載されるにはかなりの時間を要することを認識している。そのため、できる限り早い時期に論文を提出できるようにする。さらに国際誌に掲載されることで海外の研究者から連絡が来て、次の研究につながることも多々あるため、前回の科研同様、国際誌での論文掲載は必須であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り進んでいる。最終的なまとめの作成に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
感染症の影響で学会の延期や中止があり、学会発表の計画に変更を余儀なくされたが、それ以外は計画通り進んでいるため、今後においても当初の計画通り進めていく予定である。 多読に関する最大の学会であるExtensive reading world congressが久しぶりに2023年度に開催されるため、この研究発表を行うためにアブストラクトを送って、現在審査結果待ちである。いつも研究発表から得られる示唆が非常に多いため、この研究発表で議論した結果や研究たちからの質問を考察し、研究の進展に活用したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究は計画通り進んでいる。多読の世界大会であるExtensive reading World congressが感染症の影響で延期になっていたが、2023年度に開催されるということで、そこでの研究発表の経費を残した。
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