本研究は、オランダ国立中央文書館所蔵「日本商館文書」のうち1843年から1860年の文書を対象に、各年の受発信文書簿に含まれる書翰・決議抜粋・翻訳命令書・注文等について、一点毎の目録情報をデータベース化し、受発信文書を中心に、当該期の出島で作成され残された文書群の書式・性格・相互関係とその変化についての史料学的検討を通して、開港期の出島に関して考察することを目的とした。 本研究での作業により、秘密文書も含めた受発信文書総点数6282点の明細目録の入力が完了した。また、同時期(1847年~1860年)のオランダ外務省本省の日本関係文書の抜粋既収集分(652点)についても入力を行なった。
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