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2020 年度 実施状況報告書

近世・近代における琵琶湖のヨシ、およびヨシ地の史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00957
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

東 幸代  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10315921)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードヨシ / ヨシ地 / 内湖 / 琵琶湖 / 史料目録
研究実績の概要

研究期間2年目にあたる本年度は、2020年4月19日、同5月23日、同6月27日、同7月26日、同8月22日、同9月26日、同10月31日、同11月14日、同12月12日、2021年1月30日、同2月20日、同3月21日(計12回)にわたってヨシ問屋・西川嘉右衛門家を訪問し、現地で古文書調査をおこなった。COVID-19感染予防のため、昨年度のように他機関の研究者や学部生の協力をあおぐことができず、参加者は研究代表者と滋賀県立大学教員1名にとどまった。
COVID-19の影響による作業効率の低下をある程度予測していたため、昨年度より調査回数を増やしたが、やはり古文書調査カードの作成効率が落ちた。現地で作成した調査カードの情報は、学部生がマイクロソフト・Excelに入力し、古文書目録を作成した。
調査の対象としたのは、昨年度に引き続き膨大な数のヨシ・ヨシ製品発注関係ハガキである。これらハガキの情報を元に、滋賀県内の明治~大正期のヨシ流通圏と利用方法について検討した。滋賀県内では、屋根材としての利用が主で、その購入先は現在の長浜市域と大津市北部(旧志賀町)地域に集中していることがわかった。また、西川家文書の調査を進める一方で、琵琶湖全体のヨシ・ヨシ地関係史料の調査も実施し、近世における琵琶湖の水鳥猟とヨシ地の管理との関係について論考を仕上げることができた。さらに、近世における琵琶湖の新田開発とヨシ地との関係について検討し、論文化した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の目的の一つは、調査を通した古文書目録の作成である。COVID-19の影響による調査効率の低下のため、古文書目録の作成が予定通り進まず、(3)の評価とした。

今後の研究の推進方策

可能ならば、初年度と同じメンバーで西川嘉右衛門家の古文書調査をおこない、古文書目録を作成するとともに、調査済みの古文書を分析し、ヨシの生産、もしくは流通の解明をおこなう。ただし、COVID-19感染予防のため、今後も学生らの参加を要請することが難しく、作業効率が想定より低下することが考えられる。そのため、調査日数を増やす以外の方策も考え、柔軟に対応していく必要がある。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染予防のため、学部生や他機関研究者の古文書調査への参加を見合わせてもらったため、人件費関係費用の一部が使用できなかった。また、予定していた資料保存機関での調査が、同理由で中止となったことや、講演や調査報告の機会が失われたことで、旅費の執行ができなかった。
次年度も、月に最低一度のペースで現地における古文書調査をおこない、学部生に古文書調査カードのデータ・ベース化を進めてもらう。古文書調査カード作成のペースをあげるための方策を考え、入力数を増加させることとし、次年度使用額は人件費として利用する計画である。また、資料保存機関への出張も、状況をみながらおこないたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 鷹狩の日本史2021

    • 著者名/発表者名
      福田千鶴・武井弘一 編
    • 総ページ数
      368
    • 出版者
      勉誠出版
    • ISBN
      978-4-585-22297-2

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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