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2023 年度 実績報告書

ルイス・フロイスによる日本情報に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00964
研究機関早稲田大学

研究代表者

伊川 健二  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70567859)

研究分担者 岡本 真  東京大学, 史料編纂所, 准教授 (50634036)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード天正遣欧使節 / ヴェネツィア / フェッラーラ
研究実績の概要

令和5年度は、ルイス・フロイスが『九州三侯遣欧使節行記』で詳述した、天正遣欧使節に関する文献調査および踏査をヴェネツィアを中心に、8月17日から27日(28日帰国)の日程で実施した。この調査は研究代表者が単独でおこなった。ヴェネツィアではマルチャーナ国立図書館、国立文書館において文献調査を、またフェッラーラ、ヴィチェンツァ、パドヴァ、マントヴァにおいては使節の足跡を踏査した。とりわけフェッラーラのエステンセ城では、使節たちが宿泊したとされる一角をほぼ確定し、また展示解説より同時期の食文化についての知識を得ることができた。同地では、使節一行を歓待した食事内容が詳細に知られており、食文化の興隆がこのことと何らかの関係を有するものと見通すことができ、現地の文化史と使節の接点となりうる要素であると思われる。
本研究は令和元年度から令和3年度の予定で、ルイス・フロイスの著作情報の収集を主たる目的として開始された。令和元年度は国際シンポジウムを実施し、国内外から多くの参加者を得て順調な滑り出しであったものの、令和2・3年度はコロナ禍の影響により、海外調査、研究会開催は見送らざるを得なくなった。この間にも、フロイス『日本史』のテキストを精読する小規模研究会はオンライン開催にて実施した。この間、雇用を想定していた大学院生の環境にも変化が生じ、データベースの構築作業を予定通りに進めることも断念せざるをえなくなった。
研究期間の延長が認められた令和4・5年度には、前者はリスボンにおいて、後者は上記のとおりヴェネツィアを中心に海外調査を実施した。これらは、フロイスに直結する情報の収集というよりは、彼の記述内容の背景を探る試みと位置づけるべき調査であった。本研究が当初想定していた、海外研究者との連携やフロイス著作情報の網羅的収集については、充分に達成できなかった。今後の課題となろう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 中世後期の堺と対外貿易2023

    • 著者名/発表者名
      岡本真
    • 雑誌名

      貿易陶磁研究

      巻: 43 ページ: 169-174

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公開日: 2024-12-25  

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