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2021 年度 実施状況報告書

幕府瓦解後の旗本土着をめぐる研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00968
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

樋口 雄彦  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60342606)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード旗本 / 明治維新 / 戊辰戦争 / 土着 / 知行所 / 伊豆国 / 農兵
研究実績の概要

研究当初からの計画として,研究対象とする旗本松下家に関わる資料を含む文書の所蔵者である牧之郷飯田家(静岡県伊豆市)を訪問しての調査を月1回以上のペースで予定していたところであるが,昨年度と同様、今年度も新型コロナウイルス感染症拡大の影響のため,11月に行った1回の調査を除き,予定通り実施できなかった。そのため,主に一昨年度に撮影を済ませていた資料の解読や考察を進めることに徹し、論文的な要素を含む資料紹介として「旗本土着と戊辰戦争―伊豆の松下加兵衛とその周辺―」の原稿を完成させ、次年度刊行予定の『国立歴史民俗博物館研究報告』通常号に投稿することとした。これにより、旗本の幕府瓦解直後の采地土着とそれに続く朝臣化、「官軍」としての戊辰戦争への参加といった諸過程を具体的な史料にもとづき見通すことが可能になった。原稿の構成は下記の通りである(一~四が論文の形態をとる記述部分、史料紹介が文書の翻刻・紹介部分)。
はじめに/一 知行所への土着と農兵取り立て/二 新政府軍への参加と箱根戦争/三 論功行賞と朝臣としての身分/四 旧采地における記録と記憶/おわりに/史料紹介(翻刻文書全71点) ※翻刻文書の内訳は、牧之郷飯田家文書52点、国立公文書館所蔵文書11点、防衛省防衛研究所所蔵文書2点、東京都公文書館所蔵文書2点、幕臣平野家文書2点、江川文庫所蔵文書1点、沼津市明治史料館保管・三津羽田家文書1点 ※他に資料など10数点の写真を掲載する予定

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の拡大により、現地への訪問がかなわず、資料所蔵者宅での調査や資料整理作業を実施できなかったため。

今後の研究の推進方策

当初の予定通りに進めることができなかった牧之郷飯田家(静岡県伊豆市)での資料調査を実施するとともに、資料の整理用封筒入れに続いて行うべき資料目録の作成についても、入力作業にとりかかり、その完成までの目途を立てられるようにしたい。

次年度使用額が生じた理由

今年度は前年度と同様、新型コロナウイルス感染症の拡大により、資料調査の対象としている牧之郷飯田家(静岡県伊豆市)への出張がほぼできなかったため、想定していた額の旅費を支出するに至らなかった。次年度は、調査のための出張を可能な限り実施するつもりである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 駿河府中藩の地方役所と旗本陣屋の転用2021

    • 著者名/発表者名
      樋口雄彦
    • 雑誌名

      静岡県近代史研究

      巻: 46 ページ: 24~41

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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