最大の成果は早稲田大学図書館所蔵の市島春城文書の総目録の作成を目指し、合計3900点近くにのぼる市島旧蔵資料の目録化を進めることができたことである。目録を社会に発信するべく今後準備を進めていきたいと考える。わたる新潟県立図書館旧蔵資料の移管状況ならびに現所蔵状況を確認することができた。さらに文書の内容についても解読を進め、インデックスを作成する作業を行った。その結果、早稲田大学史および大隈重信に関連する内容を多く把握することができ、その成果の一部は研究代表者が執筆・編纂に参加した『早稲田大学百五十年史』第一巻にも活かすことができた。今後はさらなる同文書の活用、翻刻に向けて努力を重ねていきたい。
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