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2022 年度 実績報告書

『三朝北盟会編』所収史料から見た靖康の変前後の金宋関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K01028
研究機関関西大学

研究代表者

毛利 英介  関西大学, 東西学術研究所, 研究員 (10633662)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード三朝北盟会編 / 南宋 / 金
研究実績の概要

前年度よりは状況が緩和しつつも引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により国際的な移動に制約があったため、当該年度も海外渡航は行わなかった。ただし対面での学会・研究会が多くの場合いわゆるハイブリッド形式で復活するなか、毛利も今年度は年度末に金沢に国内出張を行い「契丹文資料における渤海国・東丹国の用例の紹介-遼代の渤海認識の検討のために-」と題して久しぶりに現地での口頭発表を行い直接関係者の反応に接することが出来た。ただしこれは出張経費自体は別の科研課題からの支出によるものではある。
ただし以上のように出張はあまり行うことが出来なかったものの、その分テキストの精査とそれに基づく研究成果の発表に注力することが出来たとは言える。例えば「文瀾閣本『三朝北盟会編』初探」が特にそれに該当する。そのほか、『三朝北盟会編』に深く関連を有する史料である『靖康稗史』の伝来についての考察結果も「『靖康稗史』の「出現」についてー『謝家福書信集』所収史料の紹介ー」として文章化し公表したほか、同史料に対するテキスト分析についても既に「『靖康稗史』偽書説ー本文の検討を踏まえて」と題して口頭発表を行った上でこれを文章化した論文も準備しつつある。
以上が当該年度に関する実績の概要であるが、研究期間全体を通じても、当初想定した海外調査は新型コロナウイルス感染症拡大以降は行うことが出来ず計画通りに実施することは出来なかったが、その代替としてテキストの精査とそれに基づく成果を十分に挙げることが出来たと考える。よって全体的評価としては、当初想定したのと同程度かそれ以上の成果を挙げたものと考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 『靖康稗史』の「出現」についてー『謝家福書信集』所収史料の紹介ー2023

    • 著者名/発表者名
      毛利英介
    • 雑誌名

      関西大学東西学術研究所研究叢書

      巻: 14 ページ: 121~137

  • [雑誌論文] 文瀾閣本『三朝北盟会編』初探2022

    • 著者名/発表者名
      毛利英介
    • 雑誌名

      関西大学東西学術研究所紀要

      巻: 55 ページ: 269~284

    • DOI

      10.32286/00027193

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『中興礼書』から見た高宗弔祭使関連儀礼の諸相2022

    • 著者名/発表者名
      毛利英介
    • 雑誌名

      アジア遊学

      巻: 277 ページ: 238~248

  • [学会発表] 契丹文資料における渤海国・東丹国の用例の紹介-遼代の渤海認識の検討のために-2023

    • 著者名/発表者名
      毛利英介
    • 学会等名
      シンポジウム「高句麗・渤海史の射程Ⅱ」
  • [学会発表] 『靖康稗史』偽書説ー本文の検討を踏まえて2022

    • 著者名/発表者名
      毛利英介
    • 学会等名
      第1回KU-ORCAS研究例会(第2回東西学術研究所 研究例会) ユーラシア歴史文化研究班

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公開日: 2023-12-25  

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