研究課題/領域番号 |
19K01030
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
苅谷 康太 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70634583)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | イスラーム / 西アフリカ / 初期ソコト・カリフ国 / ジハード / 奴隷制 |
研究実績の概要 |
2019年度は、当初の予定通り、ナイジェリアにおけるアラビア語・ハウサ語文献資料調査を実施し、同時に、査読つきの学術雑誌への論文投稿による研究成果の公開に努めた。文献資料調査は、8月下旬から9月上旬にかけて、ナイジェリア北部のカノにあるバイェロ大学図書館において実施し、ソコト・カリフ国関連のアラビア語及びハウサ語の写本を数多く渉猟することができた。研究成果の公開としては、まず、アフリカ・イスラーム研究の領野において現在最も重要な国際学術雑誌の一つであるIslamic Africaに、ソコト・カリフ国の奴隷制に関連するイスラーム法学の問題を検討した論考を投稿し、採択された(ただし、刊行は2020年度の予定なので、本年度の「研究発表」の欄には記さない)。また、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所発行の『アジア・アフリカ言語文化研究』(Journal of Asian and African Studies)には、ソコト・カリフ国と交戦したボルヌのイスラーム知識人であり政治権力者であるムハンマド・アル=アミーン・アル=カーネミー(1837年歿)のアラビア語書簡を分析・校訂・英訳した論考を投稿し、同誌99号において採択された。この他、既に2本の論文の執筆と、2つの写本の校訂を始めており、2020年度中に、上述のIslamic Africaや『アジア・アフリカ言語文化研究』などに投稿する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度に予定していた文献資料調査を実施することができ、また研究成果公開のための論文執筆と写本校訂も計画通りに進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度以降に予定していたナイジェリアにおける文献資料調査については、新型コロナウイルスの感染拡大状況によって計画を変更する可能性がある。ただし、その場合も、既に蒐集・渉猟した資料の分析を進めながら、研究成果公開のための論文執筆と写本校訂を進めていく。
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