研究課題
基盤研究(C)
本研究は、19世紀後半から20世紀初頭までの英領インドと諸藩王国、英領ビルマおよび英領マラヤにおける各種鉱山開発史の相互の関連性に焦点を当てるものである。鉱山に関する当時の①「情報」、②「技術」、③「技師」に関するデータを、関連する書籍、雑誌、新聞記事、各種図書館・文書館の史料、公開されている技術者データベースから収集し、約8000件のデータをデータベース化した。それにより、当該地域の広域で横断的な鉱山開発史を明らかにした。
インド近現代史
本研究は植民地時代のインドを対象とするものであるが、現在、地球環境問題で見直しを迫られている膨大な地下資源の使用が、どの様な条件の中で進んできたのかを、資源情報や鉱山技術、さらに技師のネットワーク化に目を向けることで明らかにするものである。ネットワーク化によってより強固に結びついた開発の志向性の内実を具体的に問うことは、資源開発の見直しに寄与できるものであると考える。