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2023 年度 実績報告書

「長い18世紀」のイギリスにおける軍事啓蒙の展開

研究課題

研究課題/領域番号 19K01076
研究機関岐阜大学

研究代表者

辻本 諭  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50706934)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード軍事啓蒙 / 長い18世紀
研究実績の概要

今年度は、本プロジェクトの最終年度にあたる(2021年度より2年間、研究期間の延長が認められている)。研究内容としては主に、2021年度中に実施することができなかった、①イギリスでの史料調査と収集した史料の分析、②プロジェクト全体に関わる総合的な考察を行った。
①については、ロンドンの国立公文書館(TNA)において5日間の調査を行い、18世紀後半から19世紀前半にかけての戦争局文書(WO)の探索・収集を行った。具体的には、当該時期に進展したとされる兵士の待遇改善に注目し、関連史料を調査した。その成果として、兵士に課される勤務期間の短縮(ナポレオン戦争期以降)、国内の駐屯地における図書館の設置(1830年代以降)という2つの改革の動きを発見し、それぞれの展開を跡づける史料を入手することができた。現在、これらの改革を、その背後にある兵士観の変化と結びつけつつ、軍事啓蒙の一部として位置づける取り組みを進めている。
②については、前年度までに行った、陸軍将校、従軍医師、従軍牧師それぞれの著作および人的ネットワークに関する分析結果をもとに、長い18世紀における軍事啓蒙がどのような特徴を持ち、どれほどの広がりを持つものであったかを考察した。さらに、①で扱った、兵士の待遇改善を目的とする改革との関係性についても検討を進めている。
研究成果の発信については、その一部を市民向けの歴史講座で発表したほか、研究全体の考察を現在学術論文としてまとめているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 【書評】酒井重喜著『十七世紀イギリス財政史論―「国王私財」と二つの革命』2023

    • 著者名/発表者名
      辻本諭
    • 雑誌名

      西洋史学

      巻: 276 ページ: 56-59

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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