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2022 年度 研究成果報告書

平安時代の物資流通に関する多角的基礎研究―須恵器・施釉陶器・中国陶磁を中心に―

研究課題

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研究課題/領域番号 19K01095
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03050:考古学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

高橋 照彦  大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (10249906)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード流通・消費 / 須恵器 / 緑釉陶器 / 灰釉陶器 / 中国陶磁 / 篠窯跡群
研究成果の概要

本研究は日本の古代から中世への変容過程の解明を目指し、平安時代の考古学の側面から検討を加えた。研究対象として、日本産の須恵器や施釉陶器、中国産の陶磁器といった焼物類を主に取り上げ、それらの流通状況を解明することに重点目標を置き、基礎的な研究を深めた。出土資料の集成作業と、新たな年代観や産地同定法に基づいた検討の結果、上掲の焼物類の流通の実相について新たな知見を得ることができた。とりわけ、平安期の須恵器として著名な丹波の篠窯で生産された鉢については、10世紀末から11世紀初め頃の資料が最も多く出土することを確認でき、当該期が中世の流通の展開に先駆けた様相を示すことを指摘できた。

自由記述の分野

考古学

研究成果の学術的意義や社会的意義

中世以降に物資流通が大幅に拡大して、商業的展開への大きな転換点であることが指摘されているが、陶磁器類の場合の画期として11世紀後半での製品内容の変質や12世紀以降での大幅な流通量の増加が指摘されていた。ところが、篠窯産鉢などの検討から既に10世紀末から11世紀頃の摂関期に萌芽的な展開を示す点を解明できたことが学術的意義の1つといえる。ただ、摂関期そのままの形で継続せず、変質して中世に至る側面も重要であり、歴史的展開の実態がより明確となった。

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公開日: 2024-01-30  

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