研究課題/領域番号 |
19K01097
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
幸泉 満夫 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (50598878)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 対馬暖流ベルト地帯 / 縄文農耕論と関連考古学史 / 対馬暖流ベルト地帯と縄文農耕関連具の出現 / 福井県立若狭歴史博物館 |
研究実績の概要 |
1.学外資料調査 引き続きコロナ禍の影響により、当初予定していた上半期、9月までの調査計画は、全てキャンセルとなった。しかしながらコロナが収束した11月前後、および年度末の数週間の調査で、以下に記すような新規の成果を確保できた。 ① 2021年10月、長崎県佐世保市、佐賀市、北九州市において資料調査を実施。② 2021年11月、福井県勝山市、小浜市において資料調査を実施。③ 2021年11月、福井県立若狭歴史博物館にて中間成果発表(特別講演会)を開催。④ 2021年11月、佐賀県唐津市、福岡県糸島市、小郡市、福岡市において資料調査を実施。⑤ 2022年2月2~3月、兵庫県豊岡市、香美町、養父市、京都府舞鶴市、福井県小浜市において資料調査を実施。⑥ 2022年3月、石川県金沢市、能登町、野々市市において資料調査を実施。⑦ 2022年3月、福岡県鞍手町、小郡市、香春町、北九州市にて資料調査を実施。 2.次の5つの点で、研究課題を前進させた。 ① 作成してきた実測図類618枚のうち、成果学術書Ⅱで公表予定のPrimitive Stage13以前)例を選別、基礎的な清淨作業を進めた(約65%完了)。 ② 同じくデジタル画像9,021葉について、Adobe社製フォトショップ上等で基礎的な画像処理を進めた(約70%完了)。 ③ 成果学術書Ⅰを2021年11月13日に刊行、全国200箇所の関連機関へ発送した。 ④ 韓半島南部における新石器時代土器の無文化に関して、2021年9月に論文一本を発表。 ⑤ 韓半島南部における新石器時代中期以前の農耕関連石器類について、2022年2月に査読付論文一本を発表。 3.関係機関打合せ 関連機関との交渉を重ねた結果、2023(令和5)年度に向けた最終成果発表会(講演会スタイル)の受容れに対して、複数施設より前向きな回答を賜った(次年度への継続事項)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度計画についてもうち、9月末までの全てについて、中止ないし延期を余儀なくされた。このため、学外調査については当初計画の1/3程度しか進捗できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きコロナ禍の動向を注視しつつ、2022年度も学外資料調査を鋭意再開させる計画で、準備を進めている。既に4月には岐阜県、長野県、島根県における各調査を終了している。もっとも当該リポートを入力している2022年5月初旬時点でもコロナ第七波の拡大懸念が報じられているところであり、今後ともしばらくは予断を許さない状況が続くことだろう。このことから、2022年度に関してもある程度の計画見直しを余儀なくされる可能性は充分にある。 今後とも周期的に訪れるであろうコロナ収束期のチャンスを逃さず、一件でも多くの調査を実現させることで、2020~2021年度の遅れを少しずつ、取り戻せるものと期待できる。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍(COVID-19)の影響により、2021年度上半期(4~9月)の調査計画が全て注しまたは延期となったため。
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