研究課題
九州から朝鮮半島へなどの先史時代の黒曜石を巡るグローバルな人類活動の痕跡は,元素分析に基づいた石器の原産地判別から見出すことができ,近年ここでは精密な希土類元素分析が可能なレーザー溶出型誘導結合プラズマ質量分析装置(LA-ICP-MS)が用いられることが多い。応募者らは信州や隠岐などの黒曜石原産地の調査を行い,得られた情報のデータベース化,波長分散型蛍光X線分析法での主要・微量元素分析,石器の原産地判別を実践した。またLA-ICP-MSが国際的な共通ツールになりつつある中,国内の黒曜石原産地の希土類元素の情報蓄積が課題であったが,本研究は国内の黒曜石原産地の希土類元素の情報を加えたデータベースをWeb上でオープン化し,これを利用した新たな原産地判別法の確立を行った。これにより国内外の研究者が黒曜石をやり取りする手間なくオープンデータを利用することで,グローバルに展開する先史の人類活動の痕跡をさらに見出すことができる。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
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