研究課題/領域番号 |
19K01176
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
田部 俊充 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20272875)
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研究分担者 |
大西 宏治 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (10324443)
寺本 潔 東京成徳大学, 子ども学部, 特任教授 (40167523)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ラーニング・プログレッションズ / 地理的技能と概念形成 / 地理教育 / 地理学 |
研究実績の概要 |
2021年度はコロナ禍のため海外出張が不可能となってしまったため,2022年度は科研費(基金分)の補助事業期間延長を行い研究を総括した。2022年度は,地理教育を通じた児童の持つ地理的概念の変化と発達に関する研究のために,杉並区立久我山小学校でラーニング・プログレッションズを念頭に置いた地理的な概念変化を促す実験授業を実施した実践を日本地図学会において発表した。小学校第5学年における地球温暖化に着目した社会科の授業実践を海外フィールドワーク,授業実践を踏まえた概念変化研究を通じて,地理的概念の変容モデルを構築し,よりよい地理教育カリキュラムや教材,教授法の試案を提示することが出来た(田部ほか2022)。 寺本(2022)は,令和の次期学習指導要領改訂(小学校社会)に向けての10の改善提案として,小学校第4学年の学習指導要領で「47 都道府県 の名称と位置を理解できるようにすること」は明記されてはいるものの,日本の七地方名称と地方に属する都道府県は一 切扱われていない点を中心に次期改訂に向けての課題を整理した。今後に向けて,児童の持つ地理的概念の変化と発達に関する研究は,コンテンツ・ベースとコンピテンシー・ベースの調和を具体的にどのように図るか,引き続き検討したい。 田部俊充・ 飯塚耕治・末吉実・ 大西さくら・ 郭明・ 本澤優果・ 東実優・ 榎本聡・清永奈穂(2022):地図プログラミング教材・地理院地図・地図帳を活用した小学校防災教育の成果と課題 -春日部市立幸松小・(株)ゼンリンとの学社連携からフィールドワークの活性化と地域課題の解決に向けて-,日本地図学会2022年度定期大会発表論文・資料集. 寺本潔(2022)令和の次期学習指導要領改訂(小学校社会)に向けての10の改善提案-地理教育振興の立場から―、『地理学報告』124号、pp.33-42.
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