| 研究課題/領域番号 |
19K01188
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| 研究機関 | 滋賀県立大学 |
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研究代表者 |
香川 雄一 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (00401307)
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| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 環境地政学 / 環境史 / 環境問題史 / 沿岸域 / 集水域 |
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| 研究実績の概要 |
昨年度と同様で新型コロナウィルスの影響により、海外調査に限らず、国内でも調査を実施できなかったため、研究の取りまとめに関する作業が中心となり、いくつかの調査を断念せざるを得なかった。
ただし、文献調査とともに、地方新聞からの情報収集は継続して実施した。環境地政学の材料となるような、環境変化と地方政治に関する出来事に関する記事を収集し、分析の材料とした。
研究の取りまとめ作業に関しては、環境地政学に関する調査内容を、人文地理学の大学生向けテキストや、政治地理学の地理学専攻生向けの入門書へ分担執筆をすることができた。環境問題の発生とその対応に見る政治分析にもつながる内容であり、研究成果による啓発活動に貢献できたと考えている。
さらに地理教育における環境地政学的成果の活用として、GIS教育における環境問題の調査結果の分析方法や、地球的諸課題における環境問題及び都市問題の政治地理学的視角の紹介を研究実績として残すことができた。
本来であれば3年間で研究成果をまとめなければならないところ、調査不足のため4年目に研究費を残すことになった。海外調査はまだ難しいかもしれないが、国内ではすでに調査先を決めている候補地がいくつかあるため、これまでの3年間の研究成果とともに、4年目の調査結果を加えることによって研究実績をさらに厚みのあるものとして積み重ねていく予定である。環境地政学による研究成果が地域や社会に貢献できるように、発表方法も考えている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルスの影響により、海外調査が難しいと判断せざるを得なかった時点から、調査方法をやや転換し、現地調査よりも資料調査が中心となった。資料収集に加えて、研究成果の発表という点では、本研究課題の目的を達成できるための準備を整えつつある。
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| 今後の研究の推進方策 |
本研究の目標であった、地域の環境問題の解決に資するために、近代以降の環境史を理解しつつ、環境政治の実態を分析しながら、地域環境政策への将来展望を示すことに関して、現地調査による分析材料の収集は計画通りに進められなかったが、資料収集や研究成果の公表は進めることができている。残りの研究期間で、国内に限られるかもしれないが、沿岸域における環境変化の実態を解明し、過去の環境政策を理解していくことで、対象地域や類似地域の問題解決に貢献するとともに、環境地政学的分析方法の発展に寄与できるように研究を継続していきたい。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
ひとえにコロナ禍による現地調査、特に海外調査の断念による影響が大きい。初年度と2年度目に海外調査がまったく実施できなくなり、3年目も渡航制限等の理由により、実施できなかった。国内調査も実施を予定していた時期が、移動制限と重なってしまったということもあった。国内における学会への参加もオンライン開催により旅費の支出が必要ではなくなってしまった。4年目は後がない最終年度ということ、可能な限り、国内調査を実施して、研究を総括するために必要な経費を支出することにより、研究計画の完成を目指したい。、
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