研究課題/領域番号 |
19K01214
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
黒田 一充 関西大学, 文学部, 教授 (60351491)
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研究分担者 |
森本 安紀 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (30632997)
藤岡 真衣 関西大学, 研究推進部, 非常勤研究員 (20774607)
高田 照世 帝塚山大学, 文学部, 教授 (70737866)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 祭り / 伝統行事 / 民俗芸能 / 神仏習合 / 生きがい |
研究実績の概要 |
初年度は、国東半島全体の地理的環境の様子を見て回るとともに、予備調査をおこなった。「祭祀空間・文化圏」と「伝統行事・文化の継承」に関しては、祭りの調査として宇佐市・宇佐神宮の仲秋祭、国東市・櫛来社のケベス祭の調査と記録作成をおこなった。国東半島の海浜部の神社の調査については、このふたつの神社の調査に加え、豊後高田市から国東市にかけての海浜部の神社を廻り、浜殿と呼ばれる聖地の現状を調査した。さらに、大分県公文書館に明治以降の神社関係の資料が所蔵されており、資料調査をおこなった。まだ未見の資料も多いことから、調査の継続が必要なことがわかった。 民俗芸能に関しては、国東地域の歌舞伎および人形芝居に関する文献資料の調査・収集をおこなった。その中で、昨年度は中津市の北原人形芝居が上演されることになり、現地を訪ねて記録撮影と聞き取り調査をおこなった。 「生と死・再生」などの民俗宗教や民俗儀礼に関しては、各地に残る五輪塔墓石群や長安寺門前の産小屋跡の調査と、六郷満山の神仏習合についての文献資料の調査・収集をおこなった。「伝統行事・文化の継承」に関連する生きがい支援の調査分析をおこなうために、生きがい支援に関する文献の収集検討と質問項目の選定など、調査のための準備をおこなった。 さらに今年2月、3月にも現地で下見を兼ねた調査をおこない、本調査の調査場所の選定などをする予定であったが、新型コロナウィルス感染症が流行した影響で出掛けることができなくなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度のため、調査地の下見と予備調査を行ったが、今年2月以降は新型コロナウィルス感染症の流行拡大のため、現地調査に出向くことができなくなった。そのため、初年度の予定も不十分なまま終わってしまい、交通費等の経費はやむを得ず、2年目に繰り越した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度についても、引き続き国東半島と周辺部における祭りや伝統行事、歌舞伎などの民俗芸能、六郷満山の民俗宗教などの現地調査とともに、高齢者の生きがい支援の聞き取り調査や質問用紙によるアンケート調査を行う予定である。 しかしながら、新型コロナウィルス感染症が流行拡大をしているため、すでに各地で夏祭りや行事を中止する動きが出ており、現地調査は秋以降にしかできなくなるかもしれない。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年に入って新型コロナウィルス感染症の流行が拡大し、イベントの中止や人の移動の自粛が要請されたため、現地調査をおこなうことができず、交通費・宿泊費等の経費等を翌年度に繰り越さざるを得なくなった。
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