少子高齢化による人口動態の変化を受けて、多くの国で外国人労働者受け入れのための法改正が続いている。ドイツにおいては2005年移住法で高技能移民に対して入国時に無期限の滞在許可を付与するなどの立法が行われたが、2018年にはさらに中程度の技能を持つ移民に対しても優遇された入国・在留管理法制上の地位を与えている。こうした国内労働市場政策や出入国管理政策を受けた外国人労働者の法的地位について、具体的な法制度の検討を通じて理論的な問題を整理することで、グローバル化時代の移民政策のあるべき姿について一定の視座を獲得した。
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