研究課題/領域番号 |
19K01349
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
三島 聡 大阪市立大学, 大学院法学研究科, 教授 (60281268)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 警察 / 第三者機関 / アカウンタビリティ / 苦情処理 / 懲戒 |
研究実績の概要 |
本研究は、第1に日本の警察関連の第三者機関の趣旨・目的、運用を調査し、どのような課題があるかを把握し、第2に海外にあるさまざまな第三者機関のうちの代表的なものの制度、運用を調べ、第3に上記2点をふまえて警察関連の第三者機関のあり方を検討するものである。 2019年度は、第1の点に関しては、1947年の旧警察法制定に関する資料を調べ、国家公安委員会および都道府県公安委員会の成り立ちの把握に努めた。 第2の点については、アメリカ合衆国の警察関連の第三者機関について調査した。2019年9月22~26日にデトロイトで開かれたアメリカ合衆国の第三者機関に関する全国組織であるNational Association for Civilian Oversight of Law Enforcement (NACOLE) の年次大会に参加し、全米各地の第三者機関の関係者から情報を得るとともに、デトロイトの第三者機関Board of Police Commission、Office of Chief Inspectorやデトロイト警察を訪ね、同地の制度や運用についての聴き取り調査をおこなった。これにくわえて、2019年2月に現地調査を実施したカナダ・オンタリオ州の第三者機関の制度について論文の執筆作業をおこなった。 そのほか、関連する研究として裁判員制度等に関する論文を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記の研究実績の概要の記載にあるように、第1の課題、第2の課題とも一定の作業を進めることができた。論文は2019年度末に完成できなかったものの、執筆作業を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
第1の課題については、公安委員会制度の歴史的分析をさらに進める。また、警察署協議会や留置施設視察委員会の運用の把握にも努めたい。 第2の課題については、デトロイトの制度の分析を進めるとともに、他の地域の異なる形態の第三者機関についても調査を進め、制度間の比較ができるようにしたいと考える。 ただし、今年度は、新型コロナウィルスの影響で、NACOLEの年次大会の開催が中止になり、アメリカの全国的な状況の把握が困難になっており、また、海外に調査に出ていきにくい状況が今後も続くことが予想される。
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