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2023 年度 研究成果報告書

アメリカにおける二大政党の分極化は司法をどう変えたのか―下級審裁判官の指名の分析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K01452
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分06010:政治学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

岡山 裕  慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (70272408)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードアメリカ合衆国 / 司法 / 大統領 / 政治任命 / 裁判官人事 / 政党政治
研究成果の概要

本研究課題では、アメリカで大統領によって指名・任命される連邦レベルの裁判官のうち、下級審の裁判官について、20世紀後半からの二大政党のイデオロギー的分極化がその性格をどう変えたのかを分析した。とくに控訴審裁判所に、行政官経験者の任命が顕著に増えていることが明らかになった。行政官としての活動から政策的な考え方が周囲に知られているのに加え、政権の政策執行を支える経験を通じて大統領の広範な権力行使を容認する姿勢を身につけているという期待が、そうした人事の背景にあると考えられる。

自由記述の分野

アメリカ政治史

研究成果の学術的意義や社会的意義

アメリカの裁判官人事の研究では従来、大統領の指名を受けて議会上院がそれをどう承認するかに関心が集中しており、大統領側がどのような指名を行うかの分析は本格化して間もない状況にある。指名の分析も、大統領がどの裁判官ポストを優先するのかといった検討が中心で、裁判所が出す判決の内容に直接影響しうる、どんな人物が重視されるのかに関する研究は意外にも手薄である。本研究課題の分析は、大統領がどう権力拡大を目指すのかという、大統領研究について重要なテーマと関連づける形で新たな知見を示すという形でこの分野に貢献している。

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公開日: 2025-01-30  

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