研究課題/領域番号 |
19K01465
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
白川 俊介 関西学院大学, 総合政策学部, 准教授 (50737690)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ナショナリズム / リベラリズム / コスモポリタニズム |
研究実績の概要 |
本年は、1本の研究論文を執筆した。 白川俊介「ナショナリティの政治哲学序説──「人と人との共生」のための規範理論の構築に向けて──」『総合政策研究』第64号、2022年、95-110頁。 また、それにつながる次の2件の研究報告を行った。白川俊介「「ナショナリズムの復活」に関する規範的考察──政治哲学的観点から」日本国際政治学会2021年度研究大会(於:オンライン)、部会12「英米覇権のグローバリズムを問い直す」、2021年10月31日(日);白川俊介「ナショナリズムの「復活」は問題なのか?──権威主義的エスノポピュリズムの発生要因についての考察を手がかりに」、九州大学政治研究会2021年度12月例会(於:オンライン)、2021年12月18日(土) また、より一般向けの論説として「ナショナリズム再考」というタイトルで、『表現者クライテリオン』誌上で、隔月で論考を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナの影響により、申請者の研究以外での業務負担が増えたことが一番の理由である。 また、本研究分野についてはここ1~2年程度で重要な論文や書籍が相次いで発表されており、先行研究の整理に思いのほか時間がかかってしまっていることも大きな理由である。
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今後の研究の推進方策 |
グローバルな正義と移住について研究するにあたり、ここ数年の新型コロナの流行を機にグローバルな公衆衛生や健康権についての議論が高まっており、この論点は外せないように思われる。また、グローバルな気候変動についても、欧米をはじめとしてここ数年で意識が極めて高まっているといえる。これらの研究についても、本研究の軸に取り込む必要がある。これらの議論の先行研究についてはある程度まで追うことができているので、次年度は、本研究の射程のなかでアウトプットできるように注力したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
文献調査などに出向くことが難しかった関係から、支出できなかった経費が生じた。 次年度は、前年度に比して調査などに出向きやすくなるため、前年度に予定していた調査を遂行し、より円滑な執行に努めたい。
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