研究課題/領域番号 |
19K01481
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
木部 尚志 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10310327)
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研究分担者 |
千葉 眞 国際基督教大学, 教養学部, 名誉教授 (10171943)
苅部 直 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (00261941)
宇野 重規 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (00292657)
高田 宏史 岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (20513469)
千野 貴裕 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (00732637)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 世俗化論 / 世俗主義論 / 政治と宗教 / 政教分離 / リベラリズム / デモクラシー / 西洋と非西洋 / 近代 |
研究実績の概要 |
本年度は、研究会を3回おこなうことができた。第1回研究会は、9月3日にオンラインで開催し、L.ジョーム教授(パリ政治学院)による発表とそれをめぐる活発なディスカッションをおこなった。第2回研究会は、11月28日にオンラインで開催し、研究メンバー2名(宇野、千野)が発表し、続いてディスカッションをおこなった。第3回研究会は、3月10日にオンラインで開催し、研究メンバー2名(千葉、苅部)が発表し、ディスカッションをおこなった。
さらに、ほとんどのメンバーが本プロジェクトに関係する研究を共編著および論文の形で本年度中に発表しており、プロジェクトが順調に進捗していることを示している。特筆すべき研究実績として、『思想』の「チャールズテイラー特集号」(2022年、1173号)に4名が寄稿したことが挙げられる(千葉眞「テイラーの世俗化の一断面」、宇野重規「政治哲学と『世俗化』論」、木部尚志「テイラーの世俗主義論」、高田宏史「テイラーの政治理論と実在論」)。さらに特筆すべき研究実績として、前田勉・苅部直編『日本思想史の現在と未来』(ぺりかん社、2021年)、千野貴裕「グラムシアン・モーメント」(『思想』2021年、1165号)、千葉眞「内村鑑三と無教会の信仰の型について」(『内村鑑三研究』、2021年、第54号)、T. Chino, "The Modern State and Future society: Gramsci's Two Conceptions of the 'Ethical State" (The European Legacy, vol. 27)が挙げられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本プロジェクトの進捗状況については、コロナ禍による影響があったものの、おおむね順調と判断できる。合計3回の研究会を開催することができ、また研究の成果を徐々に論文として発表し始めていることが、この判断の主たる理由である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究は、おもに4つの点で推進してゆく。第1は、2021年度と同じく、研究分担者がみずからのプロジェクトをさらに進め、研究成果の発表に努めることである。第2は、研究会による発表の機会をもうけて、プロジェクト全体の方向性の確認と総合化を図ることである。第3は、国外の研究者を招聘して、国際的観点からのプロジェクトの意義を明確にすることである。第4は、共同研究の成果を公開する具体的な方法(出版方法およひ出版社)について議論をするとともに、今後のプロジェクト推進の計画を立てることである。
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次年度使用額が生じた理由 |
韓国から研究者を招聘する予定であったが、コロナ禍の影響で招聘が困難となり取りやめとなったため。この分の予算は、今年度も招聘の目的で使用する予定である。
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