研究課題/領域番号 |
19K01505
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
古澤 嘉朗 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (20612922)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 平和構築 / アフリカ / 治安部門改革 / 警察活動 |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症の影響が大きい。既に2019・2020年度に当初予定していたイギリス・ケニア・シエラレオネ・ルワンダでの実地調査は全て延期している。2021年度にはケニア、タンザニア、ルワンダでの実地調査を予定していたが、新型コロナ・ウイルス感染症の影響を踏まえ、これらも全て中止せざるをえなかった。言い換えると、実地調査を2年間半できていない。その影響は大きい。ただ、パンデミックに関しては個人ではどうすることもできないので発想を変えて、現地での実地調査が困難であることを踏まえ(1)関連する研究の動向を把握すること、(2)自身の研究の文章化に時間を割き、同時に(3)国内外の研究者との交流に力を割いたのが2021年度であった。
海外で実地調査が行えない時間を活用し、情報収集だけでなく、本研究や研究背景について文章化し日本語・英語で論文・原稿を書くことに時間を割いた。Elsevier社のEncyclopedia of Violence, Peace, and Conflict(第3版、2022年公刊)、Palgrave Macmillan社のPalgrave Encyclopedia of Peace and Conflict Studies(2022年公刊)のそれぞれに警察改革(支援)に関する項目を執筆した。また、日本語でも本研究の背景に関する平和構築に関する項目を『よくわかる国際政治』(2021年公刊)において担当・執筆した。また、本研究に関する単著本について海外出版社と構想を練っているところでもある。
また、2022年3月にはイギリス、ケニア、ルワンダ、国内の研究者計5人と警察改革(支援)に関する国際会議をオンライン上で開催した。実地調査時に現地で話そうとしていた研究者と、オンラインとはいえ交流することができたのは大きな収穫ではあった。この国際会議の内容は発展させて、将来的には編著本として出版することも視野に入れている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、当初予定していたイギリス・ケニア・シエラレオネ・ルワンダでの実地調査を2年間半実施できていない。海外調査が困難な中においても、可能な範囲内の情報収集は文献調査、海外研究者との研究交流を介して行ってはいるが、やはり実地調査を行わなければ得ることができない情報もある。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、海外(特にアフリカにおける)実地調査の実施は困難と考えられる。過去3年間行ってきた情報収集・研究交流を継続することにより、少しでも研究を進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で当初予定していた海外(主にアフリカ)での実地調査を行うことができなかったので、次年度使用額が生じました。
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