本研究期間全体においては、著書2件(単著1、共著1)、査読つき単著論文3件(英語2、日本語1)、口頭発表3件の成果があった。全体を通して、黒人たちの国境を超えた自決権獲得のための運動と、その際に重要となるパン・アフリカニズムに関する研究を深化できたことが大きな成果である。 新型コロナウイルスの流行により、現地調査にいけない時期が長引いたため、国際連盟における動きに関しては、十分に研究を進めることができなかった。その一方で、研究期間2年目のはじめにブラック・ライヴズ・マター運動が大きく展開したことにより、パン・アフリカニズムの現代的意義を検討する成果につながった。
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