研究課題/領域番号 |
19K01513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
佐々木 豊 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (00278748)
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研究分担者 |
中嶋 啓雄 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (30294169)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 社会科学研究評議会 / 比較政治学委員会 / 政治行動委員会 / 国家安全保障政策研究委員会 / 経済成長委員会 / 政治的近代化論 |
研究成果の概要 |
第二次世界大戦後、米国社会科学研究評議会が創設した社会科学の各ディシプリンを包含した4つの専門委員会(比較政治学委員会、政治行動委員会、国家安全保障研究委員会、経済成長委員会)の研究活動の性格及びその成果を一次史料を用いて検証することを目指した。これらの委員会の活動目的は冷戦下の国家に奉仕する学知の構築という点に求められるだけではなく、個別事象から一般モデルを構築することを狙いながら社会科学振興を図るという学術的動機を強く抱いたものであったこと、しかしその目的は十分に達成されなかった点を明らかにした。他方、各委員会の学際性を意識した研究実践は、各ディシプリンの新たな境界領域の構築に貢献した。
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自由記述の分野 |
アメリカ政治外交史、国際関係論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二次世界大戦後の米国における社会科学研究は、通説的見解においては専ら国家に奉仕する「冷戦的学知」として性格付けられてきた。本研究では戦後社会科学研究評議会によって創設された社会科学各ディシプリンの研究促進を目的として設立された4専門委員会(「政治行動委員会」、「比較政治学委員会」、「国家安全保障研究委員会」、「経済成長委員会」)の学術研究活動に着目して一次史料を用いた分析を行い、その結果、これらの専門委員会の活動は単に「冷戦的学知」の構築というものに留まらず、人間/国家行動に関するモデル化/一般理論の構築という学問的動機を色濃く有していたことを明らかにした点にその学術的意義がある。
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