研究課題/領域番号 |
19K01519
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
勝間田 弘 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (40579108)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 東南アジア諸国連邦(ASEAN) |
研究実績の概要 |
今年度(H31/2019年度)は主に、研究の土台を形成する理論の整理に多くの時間を費やした。古典から最新の文献まで幅広くカバーすることにより、研究計画の遂行に有用な多くの知見を獲得することができた。とくに重視したのは以下の3点だった。まず、リアリズムの系譜に属するバランス外交の理論である。この分野の文献は、大国間の外交に焦点を絞ったものが多い。だが、バランス外交の担い手は大国に限定されない。本研究の主要な関心は、小国の集まりである東南アジア諸国連合(ASEAN)の外交である。小国独自のバランス外交を理解するためには、既存の理論を網羅する作業が不可欠であった。次に、リベラリズムの系譜に属する地域主義の理論である。この分野における研究は欧州の事例に関心を特化したものが多いが、本研究の関心は東南アジアにある。この地域における独自の動きを捉えるためには、まずは、欧州の事例に依拠した理論を押さえる必要があった。最後は、コンストラクティヴィズムの系譜に属する規範構築の理論である。この分野の文献は、西側の大国やNGO(非政府組織)の活躍に光を当てるものが目立つ。もし、本研究の関心であるASEANが何らかの形で国際的な規範構築に寄与しているのであれば、その活動は、これら西側勢力のものとは一線を画した特徴をもっていると考えられる。既存の理論を整理する今回の作業は、ASEAN独自の動きを理解する第一歩だったといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度(H31/2019年度)は一定の成果を出すことはできた。しかし、全体的には研究に若干の遅れが生じている。今後は、より計画的に研究を進めていく必要があるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
学務と研究のバランスを、好ましいレベルに維持することが必要だといえる。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、学務が多忙であり予定通りには計画を遂行できなかったため、今後は、より計画的に研究を遂行していく予定である。
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