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2022 年度 実施状況報告書

ハイブリッドな平和構築論の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 19K01524
研究機関同志社大学

研究代表者

西川 由紀子  同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (70584936)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード平和構築 / ハイブリッド / 権力
研究実績の概要

本研究の1-2年目において平和構築の理論的な議論、既存研究、実践にかかる内容について、一定の知見がえられた。2-4年目に複数回の現地調査を予定していたが、新型肺炎により現地調査がいずれも行えなかった。現地調査にかわって、一部はオンラインによる聞き取り調査により、有用な情報が得られた。特に、平和構築では、現地社会に根付いた治安維持やコミュニティの問題解決方法が有用であることは予想していた通りであることが確認できたが、それらを維持するメカニズム(現地の権力力学を含む)について、聞き取りを通して系統だった知見が得られなかった。また、それがある地域では維持され、他の地域では維持されていない(新たな方法に取って代わった)理由や、権力との関連については十分に考察できなかった。これらはさらなる現地調査によって明らかにしなければならない課題である。この点については、引き続き調査を行い明らかにしていきたい。
これまでのところ、本研究を通して得られた知見を単著(英語)および共著(英語)にて発表している。また国内外の学会での報告も行い、有用なコメントが得られた。研究期間全体としては、課題を残しているため、これらについても今後検討し、論文(日英)および学会報告を通して成果を発表していきたい。アジア地域に焦点をあてた平和構築については、近年、英語による著書が出ていることから、関係の研究者とのネットワークづくりも今後の調査や研究成果の発表過程で行っていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定していた現地調査は2022年度についても実施できなかったころから、研究の核心となる点については十分な検討が行えなかった。

今後の研究の推進方策

予定していた研究機関の2年目以降、新型肺炎による影響から、現地調査等が実施できなかったため、研究期間を1年延長して最終年度のまとめを実施する予定である。これまでにいくつかの研究成果を発表しているが、最終年度に実施する調査を通して新たな成果を出したい。

次年度使用額が生じた理由

新型肺炎の影響により現地調査を延期せざるを得なかったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] R2P and the Role of Japan in Addressing the Myanmar Crisis2023

    • 著者名/発表者名
      Yukiko Nishikawa
    • 学会等名
      National Dialogue on R2P and Atrocities Prevention
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] Globalisation and Local Conflicts in Africa and Asia2022

    • 著者名/発表者名
      Yukiko Nishikawa (ed)
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      978-9811688171

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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