研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ハイブリッド奈平和構築論を実証的に検証しようとする目的で実施した。本研究を通して、現地の非政府アクターが、土着の制度が、援助を受けた政府によってもたらされる新たな制度に融合する場合と、それに対して抵抗する場合がみられ、それらの背景にある要素のいくつかを特定することができた。既存理論の多くがアジア以外の事例によって行われていることから、アジアを対象にした本研究により、新たな知見がもたらされた。
国際政治
本研究で明らかになった点は、①既存理論の多くが、アジア以外の地域を対象にした研究を通して発展しているが、本研究で明らかにした点は、アジアの事例によるものであり、既存理論に一定の貢献がある。②2つの事例を比較することにより、同様の大規模な援助を受けた歴史を共有していても、時期の違いと政治体制の変化によって、大きく状況が変わることが明らかになった。