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2022 年度 実施状況報告書

社会ゲームの理論的拡張とそれによるプラットフォームの取引ガバナンスの理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K01562
研究機関関東学院大学

研究代表者

野口 雄一  関東学院大学, 経済学部, 准教授 (60323903)

研究分担者 中泉 拓也  関東学院大学, 経済学部, 教授 (00350546)
藤原 正寛  東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 名誉教授 (40114988)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードVSRPD / ランダムマッチングゲーム / 規制の事前評価 / 不完備契約理論
研究実績の概要

本年度はバンコクKing Mongkut's Institute of Technology Ladkrabang School of Information Technology, (“KMITL”),において、 Kanokwan Atchariyachanvanich助教授の協力のもと、これまで行ってきたVSRPDの実験と同じ実験を行い、東京、イスラマバード(パキスタン)とバンコクの3都市での比較分析を行うためのデータを入手することができた。
次に中泉は、Impact Assessment for Developing Countries: A Guide for Government Officials and Public Servantsを出版し、規制の事前評価に関する制度、分析手法、分析結果の利用法、質の向上についての対策に関して、これまでの研究成果を公表することができた。特に、エビデンスに基づく危機管理の手法や戦略を政策評価に取り入れることの重要性について示したことが貢献である。また、事前評価をいかに早期からおこなうことが重要かについて示したこと、さらに組織の経済学に基づいて、そのためのインセンティブ設計の提案を行ったことが特に独自の貢献となっている。
次に、Training choice of general or firm-specific under contractual incompletenessをAMES china 及び韓国応用経済学会で報告し、競争市場で企業普遍的訓練が行われる可能性について議論した。ベッカー[1964]が指摘したように、企業や雇用者は従業員に企業特殊訓練を提供する強いインセンティブを持っている。しかしながら、すべての企業が一般的な訓練を選択した場合、企業の利益は外部性効果を排除しても一般的な訓練を選択するのと同等である。これより、一般的な訓練を提供するための実装可能なメカニズムを提案した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍で学会報告のための出張などができておらず、今後行っていきたい。

今後の研究の推進方策

今後はVSRPDの国際比較研究を行うと同時に、理論研究についてもより多くの成果が出るように行っていきたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で海外での学会報告ができず、また理論的な研究のための海外交流ができなかったため。2023年度は海外研究者の招聘や海外学会での報告に加え、新たな実験の可能性を検討し、研究成果を増やしていきたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] King Mongkut's Institute of Technology(タイ)

    • 国名
      タイ
    • 外国機関名
      King Mongkut's Institute of Technology
  • [雑誌論文] 「説明責任」と「自己責任原則」の大切さ2022

    • 著者名/発表者名
      奥野正寛
    • 雑誌名

      池尾愛子監修、塩入敦・向井基信編『池尾和人と語る』、文藝春秋企画出版部/文藝春秋

      巻: 1 ページ: 156-160

  • [学会発表] General or firm-specific training under contractual incompleteness2022

    • 著者名/発表者名
      Takuya Nakaizumi
    • 学会等名
      The Asian Meeting of the Econometric Society in China 2022 (AMES 2022 China) hosted by The Chinese University of Hong Kong, Shenzhen
    • 国際学会
  • [学会発表] Acquisition of General Human Capital for Developing Entrepreneurship2022

    • 著者名/発表者名
      Takuya Nakaizumi
    • 学会等名
      Korea Association Applied Economics Annual Conference April 22nd 2022
    • 国際学会
  • [図書] Impact Assessment for Developing Countries: A Guide for Government Officials and Public Servants'2022

    • 著者名/発表者名
      Takuya Nakaizumi
    • 総ページ数
      319
    • 出版者
      Springer Singapore

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公開日: 2023-12-25  

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