研究実績の概要 |
2020年度の研究実績として、以下の3つを挙げることができる。 まず、2019年度に経済産業研究所 (RIETI) のディスカッションペーパーとして公開した張紅詠氏との共著論文 "The Margins of Intermediate Goods Trade: Theory and Evidence"が査読付きの学術誌 The International Economyに掲載された。 次に、本科研プロジェクトの計画の1番目のテーマ(中間財貿易の重力モデルと厚生分析)から派生した私の個人研究 "Competition, Productivity, and Trade, Reconsidered"をRIETIのディスカッションペーパーとして公開した。また、2番目のテーマ(中間財貿易の企業共動効果と最適関税)について、Arpita Chatterjee氏, Arghya Ghosh氏, 張紅詠氏との共同研究 "Intermediate input tariffs, oligopoly, and free entry: theory and evidence" として作成した。これらの研究成果は、既に査読付の学術誌に投稿済みか、または改訂を経て近いうちに投稿される予定である。 最後に、3番目のテーマ(無形財の中間財貿易と部分的資本提携)について、Arghya Ghosh氏, 森田穂高氏と連携をとって共同研究に着手した。また、1番目のテーマから更に派生した中間財や最終財の集積・貿易パターンに関する個人研究にも着手した。2021年度中にはそれらの研究成果を国内外のセミナーや学会で報告し、学術論文の形にまとめる予定である。
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