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2021 年度 実施状況報告書

中間財貿易の貿易利益と貿易政策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K01599
研究機関福島大学

研究代表者

荒 知宏  福島大学, 経済経営学類, 准教授 (80648345)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード中間財貿易 / アウトソーシング / オフショアリング / 垂直特化
研究実績の概要

令和3年度の研究実績として、以下の3つを挙げることができる。
1. 私の研究論文"Optimal Tariffs when the Trade Elasticity Varies"と"Two-sided Heterogeneity: New Implications for Input Trade"を完成させ、それぞれ東北大学政策デザイン研究センターのディスカッションペーパーとして公開した。これらは査読付きの国際学術誌に投稿中である。
2. 科研費申請に出したテーマに基づいた中間財貿易の政策に関する論文"Intermediate input tariffs, oligopoly, and free entry: theory and evidence"を完成させた。この論文は共著者と最終的な確認作業を行なったのちに、次年度中に査読付きの国際学術誌に投稿する予定である。
3. 科研費申請に出したテーマに基づいた中間財貿易の理論に関する論文"Importing-Exporting: A Simple Theory of Global Firms"を、日本国際経済学会 第80回全国大会にて報告した。この論文は次年度中国内外の学会で報告し、参加者からのコメントなどより改訂し完成度を高めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「研究実績の概要」に挙げた3つのテーマ別に進捗状況を述べる。
1. 既に完成している2つの論文については、既に査読付きの国際学術誌に投稿中である。
2. 中間財の政策に関する論文については、過去数年に国内外の学会・セミナーで何度か研究報告を行っており、論文を改訂するポイントも明確になっており、これらを共著者と協力して、論文を改訂している。
3. 中間財の理論に関する論文については、現時点では新型コロナウィルスの影響もあり、国内の学会のみでしか報告をしていないものの、基本的なフレームワークは完成し、現時点では論文の完成度を上げる段階に入っている。

今後の研究の推進方策

「研究実績の概要」に挙げた3つのテーマ別に今後の推進方策を述べる。
1. 既に完成している2つの論文については、レフェリーのコメントを受けて、査読付きの国際学術誌に研究成果掲載を許可されるように努めていく。
2. 中間財の政策に関する論文については、共著者と密接に連絡を取り合って、改訂を進めて、令和4年度の前半に投稿するようにする。
3. 中間財の理論に関する論文については、既存研究との差別化を意識しながら、さらに分析を進めていく。現時点では理論的分析が中心だが、令和4年度の後半にかけて数量的分析も行うことを考えている。これらの結果が出揃ったら、国内外の学会に積極的に応募し、可能れあれば令和4年度(遅くとも令和5年度)に査読付きの学術誌に投稿するように進めていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの影響で、共同研究者との打合せのための出張ができず、また国内外の学会もオンライン開催が中心となり、当初に予定していた出張が全くできなかったため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] University of New South Wales(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      University of New South Wales
  • [学会発表] "Importing-Exporting: A Simple Theory of Global Firms"2022

    • 著者名/発表者名
      Tomohiro Ara
    • 学会等名
      日本国際経済学会 第80回全国大会
    • 招待講演
  • [備考] Tomohiro Ara's website

    • URL

      https://www.ad.ipc.fukushima-u.ac.jp/~e124/

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公開日: 2022-12-28  

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