研究実績の概要 |
企業の生産性と外国子会社への出資形態との関係を理論的に分析し、実証的に分析を行った。分析結果を独立行政法人・経済産業研究所(RIETI)で報告した。研究成果は、以下の経済産業研究所のディスカッション・ペーパーとして公表した。“FDI, Ownership Structure, and Productivity,” RIETI Discussion Paper Series, No.20- E-017, March 2020. (with Tadashi Ito) https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/20e017.pdf
日本学術振興会外国人招聘研究者としてマイケル・ライアン・西ミシガン大学教授を2019年12月から2020年1月にかけて招聘し、日本企業の外国直接投資の所有構造について、議論を行い、Helpman et al (2004) に基づき、理論モデルの構築を開始した。また『海外進出企業総覧』からの『海外進出企業データ』(東洋経済)について、2年分のデータを購入し、パネルデータセットを構築した。世界銀行のデータベースを用いて、分析に先立って、分析に今後もちいる予定の変数の為替レートの変換を行った。
加えて、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」及び総務省「経済センサス:基礎調査」「経済センサス:活動調査」の目的外利用申請を行い、9ヶ月近くかけてそれぞれ利用許可を得た。その上で、分析用のデータセットの作成を終えた。
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