インドネシアのコミュニティによる廃棄物収集プログラムを事例としてランダム化トライアルを用いて、プログラム協力者の増加策について研究した。廃棄物収集という地域貢献をすでに担っている住民が他の住民に協力を呼びかけるプロジェクトに密着しデータを収集した。前後の期間の各家庭の協力状況を可視化し、勧誘の仕方(誰がどういったメッセージをどの住民に伝えるか)に介入し、無作為にコントロールした。収集したデータの計量経済学的分析の結果、協力を促す上では、その家庭の家族構成(子供の有無)、どのような説得の仕方をするか(元々知り合いの住民が勧誘するかどうか)といった要素が成功要因となることがわかった。
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